4年の恋に終止符を。【七海建人】

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あれから1週間、繁忙期も終わりちょくちょく時間が空いたので私は部屋の荷物を整理していた。


元から部屋にあまり物があるタイプではなかったので、大きなダンボール5つで事足りた。




マンションの更新はまだ先なので、部屋の中は全部無くなっている訳では無い。


七海が1人の時間が欲しくなった時用の部屋だとでも思っておこう。




｢荷物これだけですか？｣

『うん、あんまりなかった。』




｢では運びましょう｣と台車に次々ダンボールを乗せる七海。

結構詰め込んでるから重いはずなのになぁとその様子を眺める。


台車に乗せたダンボールと共にエレベーターで駐車場に降り、車の中へと運ぶ。



私達は今日から七海の家で同棲する。



よく泊まっていたから彼の家には私の私物が置いてあるので1週間前から住み始めてはいるが、何せよ洋服があまり置いていないのでちょくちょく自分の家に帰っていた。


今日いる物を全て七海の部屋に運び込み、完全な同棲生活が始まる。




『家事の分担とか決める？』

｢そうですね、決めておいた方がお互い楽ですし｣

『じゃあ得意な家事から決めていこう』

｢はい｣



そんな会話をしながら七海の愛車で彼の家へと向かう。

ようやく七海の家につき、台車で手が塞がっている七海に変わって貰った合鍵であける。



そのまま先に玄関に入って靴を脱ぐ。

くるっと、回れ右をして不思議そうな顔をする七海に笑顔で告げた。





『おかえり、七海』

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