4年の恋に終止符を。【七海建人】

＊同棲する話 ページ15

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七海と付き合い出して1年が経った。


連絡はまめにとり、休日が重なったら2人でパンや珈琲を買って七海の家で気になっていた映画を観ながらのんびりしたり、くっついていたりと順調に関係を深めていた。





しかし術師というのは呪いを祓うことを生業にしている者で、他の職業とは違い休みは不定期、急な任務は当たり前。出張なんて月に何度行くか分からないというなかなかハードな仕事だった。


私達もその例外ではなく、ここの所出張が続いたり、休日が潰れて任務に当たったりと目が回るほど忙しい。



その為、七海とゆっくり時間を過ごすことがこの1ヶ月出来ていない。


任務終わりに高専で会って話したり、連絡はするけどそれもたかが1日の中の数分。足りるはずがない。





今日の予定は私は午前に1件、七海は1日休み。明日は2人とも午後から任務という事でやっと2人の時間がとれた。




私は早く七海に会いたい。

会ってあの青緑の瞳に見つめられて、その大きな体と逞しい腕で私をぎゅっと抱き締めて欲しい。




七海が恋しくて仕方ない。




私も大概ベタ惚れなんだよなぁと考えながら補助監督から渡されたタブレットで今日の任務内容を確認する。





低級呪霊を複数相手か…絶対30分で終わらせてやる。

そう強く意気込んで私は現場へと足を踏み入れた。

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