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次の日の朝も、
重い瞼を擦りながらなんとか起きて、
軽くご飯を済ませて、
適当に身だしなみを整え、
家を出たところまではいつも通りだった。
いつものように自転車に鍵を差し込み
走り出そうとした瞬間に違和感を感じる。
やがてその違和感は確信に変わり
1度自転車から降りて溜め息をつくと
後ろから廉の声が聞こえてきた。
廉「おはよう」
「あ、廉、おはよう」
廉「何してんの？」
「あー…自転車パンクしたみたいでさ。
お母さんパートあるから車で送ってもらえないしどうやって駅まで行くか考えてた」
廉「おーまじか」
朝から廉に会えてラッキーだなんて、
今はそんなことを考えている暇はない。
「…よし。もう時間ないし走るしかないか！」
仕方ないと思い覚悟を決めて
スクールバッグをリュックのように背負うと、
高く空気を貫く声が
私のことを呼び止める。
廉「乗れば？」
「え？」
言葉を理解するのに
いつもの倍以上時間がかかる。
だって。そんな爽やかな顔で乗れば、なんて。
廉「この距離今から駅まで走っても、確実に遅刻すると思うけど。別にそれでもいいなら……」
「待って！乗ります！乗らせてください！」
廉「ん」
無言で差し出された手のひら。
首を傾け手を差し出し握ると
すぐに跳ね除けられて、
「スクバ」とぶっきらぼうな声に
慌ててバッグを肩からおろし廉に渡す。
自転車のカゴに私のスクバが放り込まれると
廉の後ろに乗り服の裾をそっと掴んだ。
やけに胸がドキドキして、
クラクラと目眩がするようだった。
廉「ちゃんと掴まらな落ちるで」
そんな言葉を合図に走り出した自転車。
夏の鬱陶しい暑さも
駆け抜ける風で多少紛れ
廉の白いシャツに恐る恐る
頬をくっつけた。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
