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結「廉くん！」
鼓膜を震わす高い声は、
彼女に初めて呼ばれた名前だった。
廉「おー、何？」
結「今日もうこのまま帰る？」
廉「うん、帰るけど」
結「一緒に帰らない？」
廉「海人もおるけどいい？」
結「うん、もちろん！」
3人で電車に乗りこみ、
先に海人の最寄りに着くと
2人きりの空間に新鮮な空気が流れる。
気まずさは一切なく、
ニコニコと笑顔を振りまく彼女は
楽しそうに顔を緩ませていた。
結「へー、じゃあAちゃんとはずっと一緒なんだ」
廉「うん、腐れ縁やな」
結「付き合ってないの？」
廉「え？(笑) 付き合ってへんよ (笑)」
結「昨日、2人で一緒にいたし付き合ってるんだと思ってた」
廉「あー」
人と隔たりを作らない性格なのか、
割とすぐに馴染めたことが
想定外だった。
そんな雰囲気だからか俺も変に
気を張らずに済んだし、
あー意外といけるかも、なんて
直感でそう思った。
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最寄りの駅について
そのまま家の方向まで歩き出す彼女を
引き止め声をかける。
廉「あれ？チャリは？」
結「ないよ」
廉「は？朝どうやってここまで来たん？」
結「え？どうって？普通に歩いてきたけど…」
廉「え、この距離を！？お前朝からこの距離歩くなんて根性あるなぁ！(笑)」
帰りも歩くつもりだったのか、
チャリに乗る俺の方が
むしろ可笑しいみたいな顔をするから
一気に力が抜けて笑いが込み上げてくる。
多分こいつ、どっか抜けとる。
確実に俺の周りにはおらんタイプやった。
ある意味新鮮で、でも妙に安心した。
廉「じゃあ後ろ乗り」
結「え？」
廉「その方が早く帰れるやろ」
結「…でも、」
廉「いいからほら、早く」
風を颯爽ときっていくと
バランスが安定しないのが不安なのか
腰に回った腕に時々強く力が籠る。
廉「明日からはチャリで行った方がええで」
「買ってもらうまでないんだよね」
廉「ならはよ買ってもらい。
こんな田舎チャリないと不便やで。」
「うん、廉くんが言うならそうする」
腰に回された真っ白な腕を見て、
不意にも、何故かAと比べて
違うところを探したりする。
あいつは俺にはオープンやからなぁ。
やけに素直で、真っ直ぐで。
豪快なところもあって予測できんから
一緒にいて飽きひんし、おもろいんかな。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
