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思わぬ誘いに、
急いでキッチンの水を止めて
廉の元に駆け寄る。
「え！？行きたい！」
廉「んじゃ決まりなー」
緩みきった頬と、隠しきれない笑み。
なんてことない表情の廉の前で、
鼻歌なんか歌っちゃったりして。
「浴衣着てくね」
廉「おー」
「なにそれ、絶対興味ないじゃん！」
廉「まぁ別に興味はない」
でも今は、何を言われたっていい。
だって、彼が私を誘ってくれたことに
意味があるのだから。
小学生の頃は親も付き添いでいたし、
中学生の頃は各々友達と行っていたし。
こうして廉と2人きりで花火大会に行くのは
なんだかんだ初めてのことだった。
「楽しみだね」
廉「お前、そんなに花火好きやったっけ？」
「廉と行けるから楽しみなの！」
廉「ほぉー」
この頃の私はいつになく浮かれきっていた。
心のどこかで安堵していた。
やっぱり彼には私しかいないと。
どこから来るのかも分からない自信で
何故か溢れていた。
視野が狭すぎたんだ。
周りが見えて無さすぎたんだ。
「あ、そうだ！浴衣選んでよ！私何着か持ってるんだよね」
廉「えーめんどい、なんでもええよ」
「そんなこと言わずにほら！こっち来て！」
なんとか廉をテレビの前から引き離し
2階の部屋へ連れていく。
面倒臭いと言いながら、
怠そうにしている割には、
廉は優しいから最後まで
私に付き合ってくれる。
なんでもいいだなんて言いつつ
今だって、目の前の浴衣を見比べ
見定めるように目を細めていた。
本当に歪んでいないと思う。
吸い込まれそうなほど純度の高いその目は
嘘をつけないと思う。
何年隣にいても、
その優しさが揺らぐことはない。
そんな廉だから、私は一途にずっと
好きでいられるのだと思った。
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しぃたん(プロフ) - 遠回りでも周りを傷つけても良いから最後は2人が結ばれて欲しい…です。泣。ちょっと平野君とくっ付くのが早かった…もう少し貫いて欲しかったってのが個人的な感想です。最後まで楽しみにしてます！！ (2021年6月20日 19時) (
レス) id: fbd6917c8c (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます＾＾もう下書きはすべて終えていてこれから徐々に公開していく予定ですので、これからも是非お付き合い頂けると幸いです！(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - yuka111117さん» はじめまして、コメントありがとうございます＾＾いつもお付き合い頂きありがとうございますとても嬉しいです。これからも是非ご愛読よろしくお願いいたします(；；) (2021年6月20日 0時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
み - 廉くんの気持ちが全くよめなくて行動もずるくて苦しいですね…何で主人公を選ばないんだよっと怒りも湧いてきます笑 とにかく話がどう進んでいくのか楽しみです〜 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 5885128d74 (このIDを非表示/違反報告)
yuka111117(プロフ) - 初めまして、みうさんの作品いつも読んでいます。結衣さん、無神経すぎて好きになれないですね。はやく廉と別れて欲しいです。 (2021年6月19日 23時) (レス) id: 153b5c7d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2021年3月15日 19時
