【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】 (ページ8)

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【キッドside】

イライラする。

｢……キッド｣

声色に遠慮の色が混じってる。

｢どうしたキラー｣

少し明るく言う。

まぁこんなことでコイツを騙せるわけないんだがな。

｢飯。みんなお前待ちだ。……大丈夫か？｣

あぁ…ほんっと、お前ってさぁ……

｢……サンキューな、キラー｣

柄にもなく礼を言ったのに対してキラーが珍しく驚く。

｢キッド……ほんとに大丈夫か！！｣

｢っせーな！俺だって礼くらいするわ！！｣

なんだかんだ言っていっつも心配してくれるのな、お前は。

｢……あとでしっかり話聞いてやるから、今は飯だ。今日はキッドの好物だぞ｣

｢はぁ～、ほんと最高…｣

張り詰めていた気が解けていく感覚。

……何言ってんだ俺は。

｢俺一生キラーに養ってもらう｣

｢なんだ、結婚するか？｣

からからと笑うキラー。

キラーが相棒でよかった、と改めて思った。

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【キッドside】

飯と風呂を済ませ、俺の部屋。

｢…腹立つ、むしゃくしなする、ぼーっとすることが多いetc｣

キラーは俺が何も言わなくても的確に当てていった。

｢ふん……｣

｢なぁキッド、本当は自分でもわかってるんじゃないのか…？｣

っ！！

…。

｢はァ～…流石は幼馴染ってか？あ"ー…｣

｢キッド…俺は応援するぞ｣

｢おぉう、ありがとよ…｣

コイツにはかなわねぇ。

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【キラーside】

｢本当は自分でもわかってるんじゃないのか…？｣

お前のソレが始まったのはいつからだ？

昨日…いや、本当はもっと前だろう。

そう…Aが南に来たいと言った時から。

お前はAが船を降りるのが嫌。

もしかしたらもう帰ってこないのか、とか。

そういう事考えてたんじゃないのか？

暫くの沈黙の後、溢れ出たように言葉を発するキッド。

顔だけでなく耳や首まで染め上げる紅。

お前にぴったりな色だよ、キッド。

｢応援する｣

…なんて、お前らには俺の応援なんか必要ないけどな。

あとはお前ら次第だ、俺は見守りに徹するぞ。

…鈍感同士、なかなか面倒臭いな？笑

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