【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】 (ページ18)

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#18 ページ18

注:お頭のキャラ崩壊の度が過ぎてます。

【Aside】

どうも皆さん、Aです。

え？今？えぇと、船の中駆け回ってます。

いや、

✕駆け回って
〇逃げ回って

だなぁ。

｢ちょっ、なになに！！怖い！！｣

｢あ"？！じゃあちょっと止まれや！！｣

全く、ここのお頭は……

｢追いかけてくるから逃げてるんでしょー！？てか昨日からなんなのー！？｣

逃げながら叫ぶの疲れるなぁ。

｢あ"ァ"？！それはてめぇもじゃねぇか！！｣

負けじと叫び返してくるキッド。

……は？俺も？

ぴたりと足を止める。と、不意をつかれたように驚いてぶつかってきた。

まぁこれは俺のせいだな()

勢いで倒れる。あれ、デジャブ……

｢ってぇ……オイ｣

きゃーこわい★

ギャンギャンキレる感じじゃなくて……落ち着いてキレてる感じというか……

真剣？

｢……キッド？｣

｢……った｣

へ？

上手く聞き取れず、もう1回言ってもらおうとした時。

ガバッとキッドが顔を上げ、真っ直ぐに俺を見た。

…いつぶりかな？こんな真剣なキッドの目。

熱を帯びていて、うっすら、潤んだ瞳。

｢きっ、｣

｢悪かった｣

……えっ、

呆気にとられて、一生懸命言葉を探す俺を他所に、キッドは話を進めた。

｢どうしたらいいか分からなかった。キラーみたく冷静でもねぇし、お前みたく学があるわけでもねぇし…｣

普段のキッドならまず有り得ない。

一瞬、偽物かと考えたほどだ。

そういう能力者いるじゃん？

｢……まだ怒ってるか？｣

えぇ。何その捨てられた仔犬みたいな…

俺困惑中だよキッド…！

｢や、俺もごめん。ここ最近、キッドの様子が変だったでしょ？昨日の夜なんて特に……あれってなんだったの？｣

今はもう怒ってるわけじゃないし、できるだけ優しく問いかける。

｢……っ、おまえが｣

｢うん、俺がどうしたの｣

｢おっ、お前が、…あんなこと、言うか、ら…｣

気が付いたらキッドは顔を真っ赤にさせて目には涙を貯めていた。

｢えっ、あっ、泣かないでキッドぉ｣

慌てて頭を撫で宥める。

｢あんなことって？｣

｢……｣

あらら…押し黙っちゃった…

んー、変な事言っ……あ。

｢ねぇ、キッド…それって、昨日？｣

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