【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】 (ページ16)

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#16 ページ16

【Aside】

｢いやーほんとありがとう！助かったよー｣

不器用すぎて最初はどうなる事かと思ったけどね笑

｢俺の身長じゃあちょっときついとこあったからさぁ…って、聞いてる？｣

｢ん、あぁ｣

くぁ…っと大きく口を開けてあくびをするキッド。

｢きっ、？！｣

キッド、俺は洗濯物皆の所に届けてくるね。

そう言いかけたのだが、キッドが俺の腕を引きそのまま床に倒れ込んだ。

キッドが俺の下敷きになる形だったから痛くはなかったけども…！

｢もー、何するの、離して…キッドー？｣

ありゃ、眠ってる。全く…

｢おっきな赤ちゃんだなぁ…？｣

俺は逃げるのを諦め、流されるがままにキッドの上に寝転んだ。

…キッドの筋肉は良質な筋肉らしい。この間読んだ本で、良質な筋肉は柔らかいって書いてあった。

｢ねぇキッド、キッドってもしかしてさぁ…？｣

眠っているのをいいことに、ってやつだね。

｢俺の事、ちょっと好きだったりする？｣

キッドなんか変だし(雑)

キラーは明らかに読んだことないであろう本を進めてくるし

さすがの俺も気づいたよ…まぁ半分は本のおかげだけどね笑

｢……｣

聞こえてるはずないよなぁ～

｢ん～…お、抜けられそう……いよっし、抜けた！｣

寝返りをうとうとしたら隙にキッドの腕から逃れる事に成功。

そんじゃあ、洗濯物配ってきますかぁ。

あっ、キッドどうしよ…このままじゃ風邪ひくよなぁ…

……しょうがない、洗ったばっかりの予備の毛布を掛けてあげよう、しょうがないから。

｢これでよし……っと｣

そのうちキラーか誰かが拾ってくれるだろう←
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全室に布団を配り終えた頃、夕飯が出来たとキラーの声が響いた。

キッドはいつ起きたのか知らないけど、寝ぼけた雰囲気ではなかった。

｢キッド～｣

｢ｩｵ……あんだよ｣

えっ何そのｩｵ()

あきらかキッドの様子が変。

もう知らなーい！ちょっとイラッときたので←

そのまま言葉を続けるでなし、くるっと踵を返しヒートとワイヤーの間に割り込む形で座る。

｢ア"ァ"？！｣

……それから、俺は我ながら子供じみてるなぁと思いながら、さっさと夕食を食べ終え、風呂に向かった。

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