【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】 (ページ13)

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#13 ページ13

【Aside】

｢あ？｣

そこに居たのはヘアセット途中のキッド。

化粧を終えた顔と洗面台の上に散らばるメイク道具。

｢あぁ…またすっぴん見れなかった｣

｢うるせ、テメェなんかに見せるかよ笑｣

あ、笑った。

今朝のキッドはふにゃふにゃしてるなぁ。

朝のキッドって、ふにゃふにゃの時とイライラの時で差があるんだよなぁ笑

｢キラーは見た事あるんでしょー？俺も死ぬまでに1回は見れるかなぁ｣

俺がそう言うとキッドはまた笑った。

…あれ、今、目合ってる。

やっぱ俺の気のせいだったのかなー？

｢はー、お前と喋ってると気が抜けちまうぜ｣

｢えー？なにそれー？｣

なんだろ、このほのぼの感…笑

こんな朝もありっちゃあり…ていうか楽しいからずっとこれでもいいなぁ笑

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ご飯を食べた後、各部屋で布団の回収をした。

下っ端くん達が手伝ってくれて思ったより楽だった。

甲板まで運んでもらって、彼らとは別れた。

たぶん、自分の仕事をしに行ったんだと思う。

｢さぁーて、俺も頑張りますかぁ｣

俺こーゆーの嫌いじゃないんだよね～

天気も良いし…ふぁ…ふ…

あ"ー気持ちいい…思わず寝そう。

｢おーい？何寝ようとしてんだA？｣

｢おぁ、ヒート…だってあったかいんだもん…｣

｢まぁなぁ…キッドの頭に怒られねぇようにな～｣

｢へーい｣

あー、ほんと、ヒートが話しかけてくれてよかった……ほんとに寝るとこだった。

朝でこそ機嫌がよかったけど、いつしかめっ面になるかわからないからね。

それから小一時間、洗濯板でゴリゴリやった。

うへぇ～手がしびしびする…

日が高くなってきたなぁ…早く干さなきゃ

｢……｣

んぁ、急に日陰に……あ、

｢ワイヤーさん｣

｢( ´･ _･`)｣

｢……ワイヤー？｣

｢(●´▽`●)｣

うっ！眩しいくらいの純粋な笑顔！！

なんか、｢さん｣って感じするからさ～

でもまぁそうだよねぇ…

｢キッド｣｢キラー｣｢ヒート｣｢ワイヤーさん｣じゃやだよね～

｢うん、ワイヤーだねぇ。それで、どうしたの？｣

おもむろに布団を手に取るワイヤー。どうやら手伝いに来てくれたらしい。

｢ありがとう、じゃあそっち側からお願い｣
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