【男主】人質はっぴーらいふ【ﾜﾝﾋﾟｰｽ】

#12 ページ12

【夢主side】


いやー、楽しかったなぁ。




目的の本屋はもちろん、その後も。




船に戻る前キラーが｢皆には内緒な｣って喫茶店に連れてってくれた。




キラーがあーゆう店知ってるのに少し驚いたけど。




…あっ、そうそう、意外といえば……




本屋でキラーに｢これも読め｣って渡されたやつ。




えーっと、｢恋愛学｣？




んー、キラー、恋愛興味無さげだけどなぁ？




しかもなんで俺？




読まずに置いておくっていう手もある。




しかし、色褪せたバーガンディの表紙に、何故か吸い寄せられるような感覚に陥った。




｢……まぁ、読むだけ呼んでみるかぁ｣




どうせ航海中暇だろうし。




試しにその分厚い表紙を開ける。




ー恋愛学とは、これと言って決まった形はない。人それぞれ、各々の恋愛像があるものだ。




ふぅん……まぁ確かにそりゃそうか。




この世には数え切れないくらいの人がいるんだもんなぁ。




……ふと、なんとなく思った事だけど




海賊も恋愛するのかなぁ。




うちの場合男ばっかだし




あぁでも、昔はそういうのもあったのかも。




今度聞いてみようかなぁ。




……ふぁっ……ふ……




久しぶりに沢山歩いたから疲れたなぁ。




明日は晴れるかなぁ〜……そろそろ布団洗濯したいなぁ……せっかくだしみんなのも……




とか考えてたら、いつの間にか眠っていた。




途中で誰か入ってきて毛布をかけてくれた。




でも半分夢の中だったから誰かまではわかんなくて…




あぁでも、なんか、心地良い声がした。




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次に目が覚めたのは翌朝だった。




窓から差し込む朝日が眩しい。




顔の横には開いたまんまの本。




そうだ…半分寝落ちみたいなもんだったから…




どこまで読んだっけ？




…っと、そうだ、洗濯。




幸い、今日はとってもいい天気。




洗濯のしがいがあるなぁ




まぁ、まずは身なりを整えなければ始まらない。




柔らかい毛布から抜け出し、洗面所へ向かう。




｢あ｣




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