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いつもとは違う朝 ページ12

緑川光side
ん…頭痛い‥。やっぱり、飲みすぎたかな。
朝の光がカーテンから漏れだしていた。
はぁ……二日酔いにはキツイ朝だな。まぁ、今日は仕事ないし、久しぶりにゆっくり過ごそうかな。






……って

いやいやいやいや!?
待って!?状況が整理出来ない!
だって……
Aちゃんが僕の横で寝てるんだけど!?
よし、ここは冷静に昨日の事を思い出そう。
えーと、昨日みんなと飲んでてかなり皆酔ってて、僕も酔ってて……。安元君が皆のお世話をしてて……。
そこにAちゃんが来て……?どうしよう、Aちゃんが来てからの記憶がない!?
一番重要な記憶なのに−−!と、とりあえず僕……
Aちゃんに何かしてないよね?

はぁ……お酒控えようかな……。ここは昨日みんなと飲んでた居酒屋か。泊めてもらったのか。後でお礼言わなきゃな。Aちゃんにもお礼言わなきゃ。
そう思いながら、Aちゃんの体に毛布を掛け直す。
「ありがとう。」
二日酔いの朝はかなりキツイけど、なんだか今日は温かいね。ふわりと彼女の頭を撫でる。すると、ピクリと彼女の瞼が動く。
「あ‥。」
「?……!お、おはようございます!緑川さん!」
しまった。起こしてしまった。
「おはよう………。ご、ごめん。起こしちゃったね( ̄▽ ̄;)」
頭を撫でなれていたのが恥ずかしかったのか、寝顔を見られて恥ずかしいのかは分からないけどAちゃんは顔が真っ赤だった。
「い、いえ!平気です!」
「そう?なら、良かった。それと、ありがとう。」
「何がですか?」
「僕が寝るまでお世話してもらったりして家にかえれてないんだよね?だから。」
僕がそう言うと、Aちゃんは表情を緩ませてニコリと笑った。
「そんな大層な事はしていませんが、どういたしまして。」
そんな会話をして、朝御飯もご馳走になった。
(僕と同じように置いて行かれた他の声優とも一緒だったけどね(笑))

「じゃあ、また来るね♪」
彼女に手を振り、僕は家に帰った。









あ、安元君にもお礼しないとな………。
今度一緒に焼肉でも行こうかな。

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作者名:坂田実 | 作成日時:2017年4月12日 18時

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