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34.再び ページ36

いつもとは違う布団で目が覚めた。
昨日太宰さん宅にお邪魔し、布団を貸してもらったのだ。

「何時も通りに目覚めてしまった……」

時計の針は5時40分を指していた。
もう少し寝ていたかったが、そんな気分でも無いので布団から出る。
布団を畳み、目を擦り乍台所へと移動した

「何も入ってない……」

冷蔵庫を開け乍呟く。
卵2個と掌サイズのネギ、半丁の豆腐……何とか残っていた食べ物達もとてもアンバランスだ。
あの人何時も何食べてるんだよ

戸棚やら引き出しやら開けてみたが、調味料も殆ど底をついている。
かろうじで醤油と味噌が残っていた程度だ。
なのに、

「何で蟹缶と味の素はこんなに沢山あるの?!」

戸棚の中には、蟹缶と味の素がこれでもかと言わんばかりに並んでいる。
国木田さんが見たらきっと大激怒だろう。

ある物で作れるとは思ったため、蟹缶の山を見なかった事にし乍戸を閉めた。






「こんなものか……」

食卓にはネギ入りの卵焼き、味噌汁、ご飯が並んでいる。
太宰さん用の朝食だ
どうせ今日はうずまきに行かないだろうし、またあの蟹缶だけを食べて過ごしそうな気がしたため、一応食べれるものを、とお礼も兼ねて作ったのだ。

私はラップをし、手紙をおいてこっそりと太宰さん宅を出た




「何処に行こうかな〜」

街をブラブラと歩く。
お昼を過ぎ、楽しそうに話したり、必死な顔で仕事をする人など、様々だ。なんとなく、私は今日自由なんだという優越感に浸る。
新しいお店でも開拓してみようとキョロキョロしていると、

「あ、仔猫」

小さく白い仔猫が細道の前に座っていた。
顔を洗っている仕草が何とも愛らしい。
撫でたいと思い、そっと近づく。

すると、仔猫はみゃあと一鳴きし、その細道へと入って行った。それに私もついて歩く
その仔猫は段々と人気のない道を通り、路地裏へと向かっていく。

「それ以上は危ないよー、仔猫」

そう言おうとした矢先……


「あああああ"あ"あ"あ"!」

人の悲鳴。同時に、何かの潰れる音。
その音に仔猫は反対方向へと逃げ出し、私は反射的に其方へと走った。

角を曲がった先、見えたのは……


赤黒く汚れた地面と帽子を被った男性。
嗚呼、今日はなんて運の悪い日なのだろうか。

35.ブラック?→←33.目覚め



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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います!更新させていただきました! (5月14日 16時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません!沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです!応援してます、更新期待してます (2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです! 次の話を期待して待機してます(●´ω`●) (2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城捺樹 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月14日 18時

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