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10.紹介 ページ12

太宰さんが事務室のドアを開けた。
それに気が付いた国木田さんがやって来る

「太宰!先刻も云っただろう、仕事が溜まっていると!
また俺に押し付ける気か!」

「まあまあ。そんなに怒ってると、血管が弱まって正常に働かなくなっちゃうよ?」

「なに?!」

何処かで見たことの在るような流れへとなる。
国木田さんの胃は大丈夫なのだろうか

此のまま放って置くと存在に気付いて貰えなさそうだったので、何故か未だ繋がれていた手を引っ張る。

「嗚呼、そうだ自己紹介。
国木田君、皆を呼んできて貰える?」

「な……何故俺が!」

「社長命令」

国木田さんはぐっ、といい、太宰さんをひと睨みしてから呼びに行ってくれた









「今出掛けている乱歩さんと、治療中の谷崎兄妹以外は揃ったぞ」

谷崎君とナオミちゃんが治療中…
何かあったのだろうか
そう悶々と考えていると急に大声が上がる

「ハァァァァァァ!?
貴様は、また面倒事を探偵社に持ち込む気か?!」

「まあまあ。社長が許可を出したんだよ?
じゃあ、Aちゃん自己紹介して貰える?」

私が考え事をしている中、話が進められていたようだった。

「はい!え〜っと……一条Aと言います!
歳は9歳です!」

ニコニコと笑う。歳は何となくで設定してみた。
そんな私を見て、周りは不思議そうな顔をしている

「……太宰、貴様は此の探偵社がどんな所か知っているだろう。
此のような幼女が居ては成らないという事も。」

「勿論そんな事、分かっているよ
……只の幼女ならね」

再び、全員が不思議そうな顔をする
太宰さんはチラリと此方を見た。

「……先程の自己紹介は少しばかり嘘です。
私は一条A。齢は17です

騙した様ですみません」

瞬時に、全員がキョトンとした顔に成った

「……17?」

「ハイ。」

「因みに、本当のこと。
異能の類いでもないようだよ」

国木田さんが固まったように動かない。
と、急にキャパオーバーにでも成ったのか、ゆっくりと後ろに倒れた。

「わわっ!?国木田さん!」

敦くんが焦って駆け寄る。
すると、与謝野さんが軽くため息をついて、

「敦、運びな。妾が国木田を看るよ」

そういった。
敦君が急いで国木田さんを連れて与謝野さんと医務室の方へと行った。


こんなときでも冷静でいられる与謝野さん、強い。

11.寝床→←9.結果



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月城捺樹(プロフ) - 紅夏さん» 有難う御座います!更新させていただきました! (2018年5月14日 16時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夏(プロフ) - 面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2018年5月1日 23時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
月城捺樹(プロフ) - 1つ1つ返せなくてすみません!沢山の方から期待して頂いてとても嬉しいです。遅くなりましたが更新させていただきました。 (2018年2月24日 21時) (レス) id: b10180abe7 (このIDを非表示/違反報告)
みっく - とても面白いです!応援してます、更新期待してます (2018年2月21日 18時) (レス) id: c025c89ca4 (このIDを非表示/違反報告)
蛍原(プロフ) - このような内容の作品大好きです! 次の話を期待して待機してます(●´ω`●) (2018年2月19日 23時) (レス) id: 5ee87af96c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城捺樹 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月14日 18時

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