『思い出しましたか?』 ページ3
「希城……A…?」
名前を聞いた途端太宰が眼を見開く。
「太宰さん、知り合いですか?」
「ん?ああ……
太宰は知っていた。Aがマフィアだという事、中也の幹部補佐だった事……
『社長さんの所に行きたいのですが……社長室はどちらに?』
谷崎が社長室まで案内に行った。
「……ねぇ、鏡花ちゃん…」
太宰が鏡花にそう問い掛けると鏡花はゆっくりと頷いた。
──────
コンコン
「あ、来たみたいだよ、社長。」
「ああ、入れ。」
『失礼します、福沢様と……?えっと、江戸川、様?』
恐る恐るドアを開けると福沢と乱歩が居た。
「そう!僕こそが名探偵江戸川乱歩さ!……でも君、本当にどうしたの?マフィアで結構上の地位だったでしょう?」
その乱歩の言葉にAは苦虫を噛み潰したような顔になる
『……もう、彼処は……彼処に居る意味が無くなったので。』
「……へぇ。」
乱歩が薄く眼を開けた。
「それでどうして此の社に入ろうと?」
社長が問い掛ける
「それは前に、云ったと思いますが……」
───────
ガチャ
『……入社試験を受けるまでは置いて貰えることになりました!その後は試験次第ですねぇ』
嬉しそうな顔になる者が三人
少し怪訝そうな者が二人
「わぁ!善かったですね!」
敦が嬉しそうに笑顔になる。
「入社試験、頑張ってね!」
「ふふっ!他の皆様にも御伝えしなきゃいけませんわね!」
谷崎兄妹も笑顔で声をかける
「……善かったじゃないか!」
太宰はずっと睨んで居たが息を吸い、嘘っぽい笑みを浮かべた。
「…?鏡花ちゃん、さっきから変だよ?」
敦が心配そうに問い掛けた
「……大丈夫。」
───────────
「全く……マフィアが何の用だい?」
『失礼ですね〜、太宰さん。ちゃんと脚を洗ったんですよ?それに太宰さんは私の事、殆ど知らないでしょう?』
「そりゃあね、蛞蝓の幹部補佐が居る、みたいな事を聞いただけさ。」
『……そうですか。でも、もう私はマフィアではありません。……居る意味が無くなったのでね。あんな所に……』
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儚樺 - satukiさん» ご指摘有難うございます!直させて頂きました (2020年4月29日 9時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
satuki - 少々失礼いたします。「…素敵なプレゼント…」の回、太宰さんの字が大宰になっていますよ。 (2020年4月20日 16時) (レス) id: 510c725c70 (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 詩音さん» ありがとうございます!リクエスト、承りました!此からも宜しくお願いします! (2019年9月2日 0時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - とても面白いです!リクエスト良いですか?旅行なんてどうでしょう? (2019年8月31日 15時) (レス) id: f1e2c757ec (このIDを非表示/違反報告)
儚樺 - 七瀬漣さん» そんな事有りませんよw逆に文才分けて下さい((殴 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 462f296d89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:儚樺 | 作成日時:2019年8月13日 16時