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要らないと直接言わないのは子供へのお情けだ。捨てたいのに捨てられないのは親としての責任だ。
──あの子をくれた神様は残酷よ。
いつだっただろうか。ママがパパに泣きながら溢した、盗み聞いた言葉が今も耳から離れない。
魔法が使えない。
だから何も選べない、愛されない。
全部、全部、必要なのは
私だってもう一度だけチャンスが欲しい。生まれ直したい、誰でもいい。私じゃければ誰でも良い。そんなことを幾ら願っても、私は私として生きてかなきゃいけないって。
──揺るがない現実の方がどれだけ残酷かなんて、きっと誰も知らないでしょう！
行き場の無い感情に嗚咽が漏れ、情けない声をあげて雪の中に座り込んだ。足が冷たい氷に埋まり、急激に体温を奪っていく。
頭の奥までキンと冷えた心地がして───ふと。こんがらがった思考回路の中に、突拍子も無い考えが浮かんだ。
「、もし」
さっき吐き捨てられた侮辱の言葉。本当に私が魔力の強いものを食べてみたらどうなるんだろう？ユニコーンのたてがみ、ドラゴンの心臓の琴線、不死鳥の羽。
……パパはドラゴンの琴線の発注をこの前間違って、幾つか戸棚の引き出しに入れていた。希少なものらしいけど、余り物なら少し無くなってもバレないかもしれない。考えは加速する。
もしかして魔法が使えるようになるんだろうか？だって木に入れただけであんなに魔法が使えるのよ、食べたら私だって。
「……私だって」
メラは自分がいきなり何か凄い魔法を使い、皆が目を丸くする姿を思い描いた。
パパやママは私を見直してくれる。凄いって。あいつらも目を丸くするわ、本当にナメクジにしてやるのも良いかもしれない。
ホグワーツからもお詫びの手紙が来て、杖だって買って貰えて。夢が夢じゃなくなるの！
勢いのままに起き上がって駆けた。通りすがった青年にぶつかって転んだけれど、痛みより興奮の方が勝っていた。
「わ、き、君大丈夫……？さっきも座り込んでたみたいだけど……もしかして具合悪い？」
「へいき、平気よ！ありがとうお兄さん！」
「───私だって、魔女に成れるわ」
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みかこ(プロフ) - アバンギャルド・マボさん» 神から神託を頂いた……だと……？ちょっと間あけてツク開いたら神のお言葉頂いてて平伏しました。やべぇ(語彙力消失)自分が逆立ちしても思いつかなかったアイデアで脳ミソが革命起こしてますどうしよう。絵なり文なり何かしらで形にしたいです好きです(一息) (2019年11月12日 20時) (
レス) id: 3d953e5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - (絵本にもなっていて、優しい絵柄で読み聞かせのたびに親の涙腺を殺してくる感じの話だったり…。ニュート自身が彼女の恋心に気がついていたかは別として、朴訥と見たままに書いているので、読む人には「ああ…」ってわかっちゃうアレです。(狼王のロボポジ) (2019年11月7日 19時) (レス) id: b4015b5421 (このIDを非表示/違反報告)
アバンギャルド・マボ(プロフ) - 完全に妄想なのですが、ニュートスキャマンダーが唯一書いた児童文学に、「Dragon girl」があったりしたら…と思っちゃったりしてます。 (2019年11月7日 18時) (レス) id: b4015b5421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかこ | 作成日時：2019年10月26日 10時
