魔女とスクイブ ページ24
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罪状ならたくさんあるわ、と。
メラは言葉を続けた。
「強力な魔法素材の不正使用、盗難。スクイブだとより重い厳罰。
私を助けたことでマスターが被ってしまった罪だって、元を辿れば私の罪よ。
「……少なくとも私はしないわ。余りに事情が複雑だもの。
グレイブスはかなりメラさんに踏み込んだみたいだけど、ここまで来ると英国の管轄だわ」
「言ってる事はとってもお役人ね。なのに哀しそうな顔してて
どこか皮肉ったようなメラの口調に、ティナは眉根を寄せた。なのに反論は帰ってこない。メラの言葉は勝手な決めつけなのに、それを肯定してしまうような反応だった。
ティナはニュートの人柄を知っている。それを、好ましく思っているのも、惹かれつつあるのも見てれば分かる。
そしてニュートもまた、彼女の人柄に惹かれていた。闇祓いである以前に、「人としてのティナ」を信じたからこそメラの事も話したのだろう。
２人は存外似た者同士で、純粋な優しさと人を思いやる心、そして凛とした芯の強さを持っていた。
そしてとても認めたくない事にーーー当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが……ニュートにどこか似通っていると気付いてしまえば、目の前の女性を徹底的に「嫌い」にはなれなかった。
「……ごめんなさい。変な意地悪言ったわ。
別に責めてるとかじゃないし、ましてや逮捕して欲しいわけでも無いの。
ただ、「辛い事聞いちゃった」みたいな顔で申し訳無さそうに話を持ってきたのがちょっと……腹が立ったから」
「……何それ」
「だって、私のせいでマスターに何かある位なら死んだ方がマシだけど、この体自体は嫌いじゃないもの。むしろ好きよ」
メラは奇妙な顔に成ってしまったティナを横目で見ながら嘆息した。縦に開いた瞳孔をゆっくり丸に戻して、ヌガーを今度は大きく齧る。
歯にくっつくそれを何とか飲み込んで、メラは口の端をゆるりと上げた。
「ーーー人間だった頃の私と比べたら、愛してるくらいだわ」
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とーふ(プロフ) - 心情の変化を細かく描いてくださっているので、場面が変わるごとに私自身も感情が変わってました笑 素敵な作品をありがとうございます。少しずつ関わり方も変わるのかな？と思いながら、更新を心待ちにしております！ (2022年4月10日 0時) (
レス) @page31 id: ab5a3330b3 (このIDを非表示/違反報告)
時々雨(プロフ) - スクイブってマグルにも魔法族にも何にもなれぬとても難しい位置にいるんだと感じました。なかなか進展しなそうな難しい恋ですね、これからどうなるのか楽しみです♪ (2022年1月29日 8時) (レス) @page31 id: 6532c97378 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede.0807(プロフ) - めっちゃ好きな作品です!更新楽しみに待ってます!! (2020年11月15日 20時) (レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 取引のところで泣きました……夢主の気持ちが心に刺さりました……あとニュートがかっこいい……更新頑張ってください！！ (2020年6月17日 23時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
みかこ(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます！私事で更新が間延びしてしまいましたが、これからものんびり更新していく予定です！ニュートと夢主の行く末を何卒これからもよろしくお願いします！！ (2019年10月22日 17時) (レス) id: 3d953e5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかこ | 作成日時：2019年2月3日 19時
