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Ep.2 "あの人" ページ7

ワシントンD.Cの博物館での騒動から二週間。

その日、私は日本の地に降り立った。飛行機は昼過ぎに羽田国際空港へ到着し、澄み渡った晴天の冬空、おおよそ四ヶ月ぶりの日本である。

空港は明るく、人々が行き交っている。長旅で凝り固まった身体をぐっと伸ばし、受け取った荷物を引いてロビーを歩いた。

「あ! 姉貴〜!」

そのとき、遠くから元気な声がした。こちらへ大きく手を振りながらやってくるのは、私の妹である園子だった。冬だというのにミニスカートを履いている。

「園子! 来てくれたの?」

「あったりまえじゃない! 実の姉妹だってのに、前に会ったのは夏休みなんだもん!」

「そうね、でもきっと大人になればそんなもんよ……で、園子。そちらの方達は?」

姿が見えてからずっと気になっていたのだが、舞い上がる園子の後ろには見慣れない顔が並んでいたのだ。園子と同じくらいの歳の女の子と、その父親らしき男性、それに小さな男の子。小学一年生くらいだろうか。

「あ、この三人? これから一緒に行くの。で、この子が蘭よ! 昔っからの大親友!」

「え……ああ! あなたが蘭ちゃんなのね!」

「はい、毛利蘭です……」

彼女のことは、よく聞いていた。幼稚園の頃からの付き合いで、いつも仲良くしてもらってるらしい。

「こっちが私のお父さんで、毛利小五郎。この子は今うちで預かってる子で、コナンくんって言います」

「おじさまって、最近海外でも名が売れてるんでしょ? アメリカではどう?」

「ネットニュースで時々見るわ。日本の誇る名探偵って……今日はお会いできて光栄です、毛利さん!」

「いやあ、こちらこそ! 妹さんにはいつも娘がお世話になってまして……もしお困り事があれば、この名探偵毛利小五郎にいつでもご相談ください!」

そう言って名刺を差し出してくるのを、「ご丁寧にありがとうございます」と両手で受け取った。

「それとコナンくん、だね」

「うん! ボク、江戸川コナン!」

愛らしい笑顔を見せてくれるコナンくんに、私もにこりと笑い返す。

「私は鈴木A。園子の姉です。どうぞよろしく!」

一人一人と握手を交わして、目を合わせ微笑む。どうやらいい人たちみたいでよかった。

少し踏み入った自己紹介を交わしながら私たちは空港内を歩いていった。

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ほろにがクラゲ(プロフ) - 美桜琉さん» こちらこそ続編までありがとうございます!読んでくれる皆様のおかげです……!一生じゃなくていいのでまた着いてきてくださると嬉しいです(笑) (2019年9月28日 14時) (レス) id: 9807b016db (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 本当に過去編を書いてくれるなんて、、、!ありがとうございます!!一生ついて行きます!笑 これからも更新頑張って下さい! (2019年9月25日 20時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほろにがクラゲ | 作成日時:2019年9月25日 18時

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