Ep.10 Viola ページ45
「"怪盗ヴィオラ"…………って、知ってる？」
「ヴィオラ？」
蘭や園子がそれを覗き込む。Aは一瞬押し黙ったように見えた。
「……ああ、知ってる知ってる！」
「本当！？」
「どこかで聞いたことがあると思ったら……"Viola the phantom thief"ね。何度かニュースや紙面で見たハズ……」
「あの、誰なんですか？ この……怪盗ヴィオラって」
蘭が問うと、Aはスマートフォンを取り出して神妙な顔つきで何か操作を始めた。
「アメリカを中心に活動する怪盗。現れたのはここ二、三年のことだけど……怪盗キッドと同じく、大きな宝石を専門に狙うとかって話だったかな？ ……あ、そうそう。これよこれ」
Aが見せた画面には、英字から翻訳したニュース記事があった。画像として映し出されたのはフィッシュテールのドレスをまとった女性の立ち姿。
「あーっ！ この人よ、ねえコナンくん！」
「そ、そうだね……」
「この人って……何が？」
「さっき会ったんです！ キッドと一緒にいて、すぐに消えちゃったけど……」
「えっ、会ったの！？」
Aは心底驚いたような挙動をしていた。コナンがじっとスマホの記事を見る。
───────今月12日、資産家のギビンズ氏の元に怪盗ヴィオラよりカラーダイヤを盗み出すとの予告状が届いた……。このダイヤは先月ギビンズ氏が買い取ったもので、一説には所持するものに幸福をもたらすと言われる伝説のカラーダイヤである。
「怪盗ヴィオラは先月の30日にも投資会社会長ニューマーク氏の邸宅よりビッグジュエルを盗み出したばかりである。……予告日は13日の21時、我々は果たしてあの鮮やかなパフォーマンスを目にかかることは出来るのだろうか…………だってさ！」
「わ、すごい……泥棒の記事なのに、まるでサッカー選手の活躍を報道してるみたい……」
「アメリカ版怪盗キッド様って感じ？ でも女じゃあねー……」
反応は三者三様、Aは曖昧に苦笑して「そうかもね」と首を傾げた。
「……あ、でも、どうして日本に現れたんだろうね？」
「そうねぇ、それもわざわざこんな所まで……あ！ もしかしてキッド様を追っ掛けて来たんじゃない！？」
「まさか……、……あれ？ けどそういえばあの人、何か妙なことを……」
「……怪盗キッドの相棒」
「え？」
「そう言ってたよね？」
真面目な顔つきでコナンが呟いた。三人の視線を集めて、一番あの怪盗の近くにいた蘭を見上げる。
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ほろにがクラゲ(プロフ) - 美桜琉さん» ありがとうございます！完結しました！よかったです、今回は特に私の自己満だったので、楽しんでくれてる人いるかなー？って心配で…ホントですか！過去編！か、書いてみようかな？？ (2019年9月22日 21時) (
レス) id: 9807b016db (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 完結おめでとうこざいます！ほんっとに最高でした！！過去編マジで見たいです…！ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - パシェロさん» ひゃあありがとうございますー！できるだけ映画に沿えるように…物語に夢主が埋もれるかもしれないんですが…(；´Д｀)今後も頑張ります！ (2019年9月7日 9時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
パシェロ(プロフ) - にゃんーーー！！（（^ω^ΞΞΞ^ω^））これが見たかったー！！映画風の夢小説見たかったんやー！ (2019年9月7日 8時) (レス) id: b9096b0156 (このIDを非表示/違反報告)
ほろにがクラゲ(プロフ) - バス停さん» 私必死に金ローしてました() 大丈夫ですかちゃんと画面観れました？ (2019年9月6日 23時) (レス) id: ad5934c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほろにがクラゲ
| 作成日時：2019年9月5日 16時
