初日から今まで ページ5
初めて目を覚ましたときの事を私は一生忘れないだろう。
青白く光るモニターを背景に、人と寸分違わぬ仕草、口調をするAI(後に名をアンジェラと知る)が私をXと呼び、淡々と会社、業務、その他のAIの説明をしてきたのだ。
一時的に発狂状態に陥っていた頃の記憶がなくなっていた私は、
よく状況が飲み込めないまま話が進んでいくのを見届けるしかなかった。
話が終わり、なんとか回らない頭を回転させてでた結論は、
とにかく仕事をする
であった。
今思えば社畜の考え方である。
が、そのときはいく宛もなく状況を把握するにはまずここに慣れなくては、と必死だったのだ。
あの時、自分がこの世界の住人でないと伝えていればこんなことにはならなかったのかもしれない。
その結果、今こうして管理人としてモニター前に腰掛けアンジェラと会話をしている
元々いた世界では職員として働いていたのが、
皮肉なことにこちらでは管理人となり職員を働かせている。
仕事とは、アブノーマリティと呼ばれるものたちからエネルギーを抽出する事。
日々様々なアブノーマリティ達が収容され試行錯誤しながら管理していく事。
たまに脱走、所謂収容違反やクリフォト暴走による試練などがあると少なくはない被害は出るものの
拍子抜けしたことに基本的に私がいた財団の仕事と代わりは無かった。
あの頃、少しクリアランスが高いとは言え死と常に隣り合わせにあった私にとって
認知フィルター越しの惨劇はただのゲームの様にしか見えていない。
そのためか、血や異形、職員の死にすらも耐性を持っていた私に、
アンジェラは次第に期待の眼差しを向けるようになっていった。
多少の失敗はあるとはいえ、初心者とは思えない(実際初心者ではないのだが)仕事ぶりを
他のセフィラと呼ばれるAIからも認められていった。
数名を除いて、ではあるが。
しかし、今アンジェラは割りと冷ややかな目をしていた。
私は何かしてしまったのかと焦り記憶を総動員させる。
そもそも私は何故寝起きなんだ……?
そうだ、あのボタンのせいだ。
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怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - 紅夜赤猫さん» ひぇっ見つけていただきありがとうございます……！ご期待に添えればいいのですが……！こちらも好きです！！(！？！？) (2020年6月14日 7時) (
レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜赤猫(プロフ) - ないだろうな.......とか思いながら探してたら神を見つけました。称えます。ゆっくり読ませていただきます。好きです（？） (2020年6月13日 22時) (レス) id: 65e183dcbc (このIDを非表示/違反報告)
ねこねここねこ(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» いえいえ、暗い雰囲気だから好きと言うわけではないから全然大丈夫ですよ！！頑張ってください！！！(こちら返信不要です！) (2019年10月26日 11時) (レス) id: 8dfe7db7a7 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - テンパりすぎて文章が可笑しくなってしまった……すみません (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - ねこねここねこさん» ありがとうございます……!!恐らくヒロアカ編では明るい雰囲気にするつもりなので、もしかしたらご期待に添えないかもしれませんがこれからも頑張りますのでお願い致します (2019年10月26日 8時) (レス) id: 970d62df08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怒らないで委員会会長mAKA | 作成日時：2019年10月8日 17時
