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ユーキside ページ29

姉貴にぱしられた。
仕方なくコンビニに向かって、帰ろうと思ったときに、Aに会った。






話しかけると、泣いてたんだ。





俺なんか変なこと言ったかな!?
そんな風に焦ったけど、
泣いてたことに気づいていなかったあいつを見てられなくて
つい、近くの公園まで連れてきてしまった……………。






「やっべ。勢いで連れてきてしまった……………ど、どうしよ」





とりあえず、飲み物でも飲みながら少し話を聞こうと勝手に思ったものの
どうしたらいいのかわからない。






「あーーーーーー!悩んでも仕方ない!!!話を聞くのみ!俺!がんばれ!!!」
自販機の前で小さくガッツを入れる。





そして、話を聞いた。
俺にとっては、衝撃的すぎた。
けどチャンスだとも思った。

少しの沈黙が続いたが、
恐る恐る聞いてみた。




「…………Aはまだその人のことが好きではいるんだよね?」


うわずりそうな声を精一杯押し殺して聞いた。





『うん……………』
力なくうなずく君





ユ「好きなら、その気持ちに嘘をついてほしくないなって、思う。けど……………」

これは、本心だった。
そして、自分にも言い聞かせていた。





『けど……………?』
聞き返されて、どきんっと心臓が跳ねるのがわかった。
今しかない。





そう思って、深呼吸をしてから、
君の目を真っ直ぐ見てこう言った。





「Aにはもっと周りを見てほしい」
俺がいるじゃん。
そういいかけた言葉を、止めてしまった。
くっそ……………!
なんで、言えねえんだよ俺…………!!!





自分に苛立ちを少し覚えつつ、
続ける。




ユ「支えてくれる友達もいる。それにお前のこと好きなやつだっているかもしれないだろ?いや、いる。」





そう力強く言う。
そうしなきゃチャンスをつかめないと思った。






『私のこと好きな人なんて……………』


謙虚で優しい君ならそう言うと思った。
だから全部言い終わる前に、こう告げた。







「いるよ。Aのこと好きな奴。ちゃんと女の子として好きな奴。」






じっと俺をみる君に。
伝われ。届け。




「好きなんだAのことが。」

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翠桃緋(プロフ) - utaさん» いえいえ。更新頑張ってください!! (2015年9月16日 17時) (レス) id: 13c53ab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
uta(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!今後チェック気をつけます。 (2015年9月16日 16時) (レス) id: c16ac7f9e7 (このIDを非表示/違反報告)
翠桃緋(プロフ) - オリフラはずしましょう (2015年9月16日 16時) (レス) id: 13c53ab9a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:uta | 作成日時:2015年7月18日 1時

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