ひと恋 (ページ27)

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近くの公園に着いた。
ついたら、ベンチに腰かけさせられ、そのままユーキ君はどこか行ってしまった。

『え……………ど、どうしよう…………』
そんなことを呟いてると
ユーキ君の姿がまた見えた。

ユ「はい」
そう渡されたのは、ホットドリンク。
春先の夜だから、確かに少し冷える。
気遣ってくれたのかなーなんて思いながら、ありがとうといって、財布を取り出すと

ユ「俺が飲み物買いたかっただけだから、お金いらないよ」
と、先に言われてしまう。

前にもこういう会話をしたとき、
ユーキ君は最後までお金を受け取ってくれなかったのを思い出して、ふふっと思わず笑ってしまう。

ユ「ん？なに？どうしたの、いきなり笑って(笑)」

『前にもこんなことあったなーっておもって』

ユ「あー、委員会の帰りか！あったね(笑)」

『ユーキ君があんなに頑固だったなんて、あの時初めて知った(笑)』

ユ「なっ！？頑固だなんて、失礼な！(笑)」

ユーキ君と話してると、思わず笑みがこぼれる。

ユーキ君と話してると楽しい

気づいたらそう声に出してしまってた。

ユ「俺も………俺もAと話すの、すごい楽しいよ」

真っ直ぐ私をみて、微笑むユーキ君に
少しどきどきしてしまった。

そして、真っ直ぐ私をみて
ユ「さっきどうして泣いてたの？俺でよければ話聞くけど？」

優しい声で問いかけられ、
思わずまた涙が出そうになってしまった。

ユ「えっ！？あ、な、なんか、言いにくかったら、えっと、えっと、言えるときでいいよ！？！？」

さっきまでの落ち着いてたユーキ君とは思えない慌てっぷりに、また笑みがこぼれる。

『ごめんね、ありがとう。そしたら、少しだけ聞いてもらってもいいかな………？』

そういって、話をした。