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とある本丸side
「んーと、今日の隊長は薬研。君に決めた！」
「なんだそのポケ○ン的なのは。ま、任せとけ！誉かっさらってきてやるからよ！」
「うん。特にいいよ、かっさらわなくても」
部隊を決め、今日もレベリングをすると大将は言っていた。
自分で自分を使う日が来るとは思ってなかったが、なかなか楽しいもんだ。
「…ということで行ってら！」
「行ってくるぜ、大将」
他にも厚や蛍丸。鶴丸の旦那や鯰尾兄、んでもって御手杵の旦那がいる。まぁ頼りになる奴らばっかりだからあんまり心配はしてなかった。
「で？敵は見つかったかい？」
「ああ。サイコロとやらは寅の目を出したから、こっちだ」
鶴丸の旦那は早くも飽きてきたのか、敵が見つかったかしか聞いてこない。飽きるの早くないか？まだ五分だぞ？
「薬研！いたぞ！ありゃ、逆行陣だな」
「お、ありがとな厚。なら雁行で行くか」
ようやく見つかった敵に嬉しいのか、鶴丸の旦那がずったばった斬っていく。
「ありゃ、これ鶴丸一人で良かったんじゃないか？」
「おいおい御手杵…俺に出遅れてるようじゃ、まだまだだな」
「じいさんなんだから、気をつけろよ？」
「ほんとだよ。もう歳なんだから」
「おっと、悪気のない言葉が胸に刺さるぜ。だが蛍丸。お前はわざとだろ！？」
なぁに呑気にやってるんだか、と呆れつつ、ふと鯰尾兄の方を見ると、何やら深刻な顔してた。
「どうしたんだ？」
「いや、向こうから敵の気配がするんだよねぇ。ま、いっか！」
「そりゃ気になるな。ちょっくら見てくるか」
「そうだね」
草むらの奥に向かうにつれて、確かに敵の気配がしてくる。
厚に警戒するよう呼びかけ、鯰尾兄に偵察を頼もうとした時、声が聞こえてきた。
「ダメだ………」
あとはよく聞こえなかったが、何やら諦めている声。どこかの本丸のやつか？と思いすぐさま向かうと、そこには
「や、薬研…！」
ボロボロの乱がいた。
敵の槍が乱の体を貫いている。
この状況に頭が追いつかない。だが、体は勝手に敵に向かって行っていた。
それは全員同じみたいで、次々と薙ぎ払っていく。
「柄まで通ったぞ！」
敵を倒し、周りを見渡すとちょうど他の奴らも終わったみたいで、乱に近寄っていた。
「…こりゃ驚きだ。…薬研、主に連絡だ」
「……」
「薬研？」
絶句した。
誰が俺の兄弟をこんな目に？
誰が、誰が
目の前が真っ暗になっていく。
その時。ぱしっと乾いた音が響いた。
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akachoco(プロフ) - 琴丸ダイコンさん» ありがとうございます。結構前からこんなんだったら面白いなぁと思って、いろいろ考えていたものなので嬉しいです！更新頻度を上げられるよう頑張りますね！ (2019年4月9日 3時) (
レス) id: d62378e8ea (このIDを非表示/違反報告)
琴丸ダイコン - 設定がとても面白いと思いました！早く続きが見たいです！頑張ってください！！ (2019年4月8日 14時) (レス) id: d6c283313e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなつみかん | 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月8日 1時
