3月3日 ページ7
柊｢今日も、俺の授業を始める。礼、着席｣
今日はフェイク動画を撮った犯人を見つけることだった。そして、柊は正直に名乗り出るように言ったが誰も手を挙げない。
柊｢じゃあ、動画を撮った生徒を見つけないとな｣
香帆｢見つけるって･･･どうやって｣
｢･･･警察の人にやらせるんだろ？そのために携帯をそこに置いて俺達の話を電話越しにその内容を伝えてるんだろ｣
柊｢ピンポーンっと言うわけで今の話聞いてましたか？郡司真人警部補｣
タイムミリットは夜の８時。正解すれば全員は解放すると言っているが、ま、解放する気はないんだろうな柊は。
柊｢間違えれば、生徒5名の命を奪います｣
生徒5名の命を奪うという言葉にざわつき始めるクラス。流石に5名は多すぎでは？
甲斐｢5人ってどういうことだよ｣
柊｢5人じゃ不服か？じゃあ10名にするか？｣
｢刑事を信じるしかないってか｣
柊｢その通りだよ｣
そう言ってドアを乱暴に閉め教室を出た。そしてクラスでは犯人探しが始まった。動画を見て、ジャージが特注品なら水泳部の仕業で場所は女子更衣室ということで水泳部の部長、熊沢が疑われた。
香帆｢ジャージだけで判断するのは危険だと思う｣
諏訪｢普通に入ってきたんですけど｣
愛華｢よく居られるよね｣
水越｢あんたが動画をアップしなきゃ･･･澪奈は死なずに済んだ！私達はこんな目に会うことはなかった！ねぇ、それわかって言ってんの？｣
この空気に耐えられなくなった宇佐美は教室を出ていった。そしてそれを追うように茅野ちゃんも出ていった。
｢あ〜･･･はいはい。そうピリピリしないの。よっと･･･｣
俺は教卓の上に座り、胡座をかいた。宇佐美がまさか良いヒントをくれるとはなぁ。
｢さっき、宇佐美がジャージだけで判断するのは危険だと言った｣
里見｢それがなんだよ｣
｢ジャージを借りれば誰でも入れるってことだよな？水泳部のマネージャーと言えば女子更衣室に入れてもられるだろ？｣
堀部｢確かに･･･｣
あの動画は全国大会、水泳部以外に誰か見に来ていたのか。だとしたら･･･1人だけ行きそうやつに心当たりがある。
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作者名：黒猫 | 作成日時：2019年3月15日 18時
