留学から帰って早々人質になりました。 (ページ36)

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｢･･･｣

驚いた顔で俺の顔を見上げる武智の顔面に2発蹴りを入れた。武智の鼻からは血が垂れていた。

｢･･･あんた、見た目は大人でもココは子どものままだな。気に入らなかったら大きな力を使って排除する、自分の言った言葉や行動に責任を持たない。俺はそんな汚ぇ真似するような大人にはなりたくない｣

武智｢･･･｣

｢お前がもし死んだとしても天国には行けない、行くのは･･･地獄だ｣

するとSITを連れた五十嵐理事官･･･俺の親父が突入してきた。

柊｢あとは任せましたよ、行くよ成海｣

柊に肩を貸しながら教室に向かった。武智を蹴り飛ばしてスッキリした。

柊｢スッキリした顔してるね｣

｢あぁ、本当は殺してやりたいって思ったけが･･･それは姉さんや澪奈は望んでないだろうなって思った｣

柊｢そうか･･･。そう言えばお前にまだ言ってなかったことがあるな｣

｢なんだよ｣

柊｢実は景山が亡くなる前･･･お前に渡して欲しいものがあるって言われてな｣

｢澪奈が･･･俺に？｣

柊｢あぁ、戻ったら･･･っ･･･｣

｢おい！柊！しっかりしろ！｣

俺は急いで準備室に戻り、とりあえず柊を横にさせた。澪奈が俺に渡したかったものってなんだろ･･･。結局その日、それを受け取ることは無かった。