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「・・・・・・」

柊「キミまで来なくていいのに」

「1発・・・いや、2発殴ってやらねぇと気が済まない」

柊「・・・キミは柱の裏に隠れてるといい」

「なんで?」



そう言って柊は上を見上げた。あぁ、なるほど。俺は柊の言われた通り柱で隠れることにした。そして約束通り武智は1人でその場に現れた。

しかし、武智はフェイク動画のことは知らないの一点張り。そして、柊は内ポケットから携帯を取り出した。そして再生ボタンを押す、そこに録音されていたのは・・・


武智『喜志、景山澪奈のフェイク動画ありがとうね。ほら、ドーピングのやつ。これで彼女の選手生命力・・・終わりだね』


柊は武智の電話を盗聴していたのだ。しかしそれでも武智はデタラメだと言った。俺は下唇を思いっきり噛み、拳を握り我慢した。

そして柊は話を続ける。澪奈を豪翔大学のスポーツ推薦の話を持ちかけたこと、その話に澪奈が断ったこと、そして・・・澪奈が全ての事実を知ってしまったこと。


柊「あなたは毎年一定数の生徒を豪翔大学に入学させて、選手の活躍に応じて報酬を受け取っていた」


武智の推薦で入学した9割が1年目で退学していた、それもその1年で結果を残せなかったら強制退部、授業料免除の撤回の契約を交わしていた。
どこまで腐ってんだか・・・。生徒の将来を奪いやがって。


柊「景山はそれを教育委員会に訴えようとした。そしてそれが明るみになることを恐れて景山を陥れるフェイク動画をベルムズに・・・」

武智「ふざけんな!!!!」


武智が急に声を荒げた。そして死んだ生徒の言い分は全て嘘だと言い、景山から自分は言い寄られていた。景山澪奈の妄想だと言ったのだ。


「・・・っざけんな・・・」

柊「まだだよ。俺が出てきていいって言うまでは出てくるな」

武智「誰に言ってんだ?誰かそこに隠れてんのか?」

柊「えぇ、彼女と深い関係のある人物がね」


そして、柊は澪奈が命を絶った日の話をし始める。その話にもう飽き飽きしたのか武智はなんの証拠にもならない、僕を追い込もうとしても無駄だと言い学校を出ようとした。

逃がすか!するとジャケットの中に入ってた柊の携帯がなった。


「やっとか・・・」


俺は柊に目で合図を送ってその携帯を投げ渡した。


柊「そうでも無い見たいですよ。その動画にあなたの顔が写っていたそうです」

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時

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