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瀬尾「正直、景山が死んだ理由とかどうでもいいし」
その後も次々と抜けるという生徒が出てきた。そして瀬尾を先頭にして抜けるメンバーが美術準備室に向かった。それを甲斐は止める。それと同時に逢澤に預けた柊の携帯がなる。どうやらSITが突入してきたらしい。
焦る俺たち、すると甲斐が手に持っていた爆弾付き時計で爆破すれば突入は出来ないんじゃないかという提案が出た。
すると、茅野ちゃんの肩を借りた柊が美術室に入ってきた。
柊「お前がボタンを押す必要は無い。汚れ役は俺だけで十分だ」
香帆「ブッキー、大丈夫なの?」
柊「何とかね、甲斐それを返せ」
そう言うと爆弾付き時計を柊に向かって投げた。落としたら大変だぞ(汗)
柊「危ねぇ、もっと慎重に扱え。さて、俺の話はどこまで伝わってる」
「大体は伝わってる。そして、抜け出したいものはあの団体」
柊「そうか、分かった。じゃあ話し合いをする前に諏訪が何の情報を持っているのか。それを改めてから・・・」
諏訪「だから知らないって言ってんじゃん!」
持っていた鞄を机の上に思いっきり置いた。すると柊は諏訪に喜志のお陰で手に入れた名誉を失うのが怖いかと聞いた。
諏訪「そうだよ!喜志を裏切って今の地位を失いたくない・・・それのなにが悪いの! あいつといれば何でも手に入るし、お金にも困らない。コネでメジャーな事務所にも入れて、ライバルだって蹴落としてくれる。お陰で雑誌の表紙だって飾れた!こんな美味しい立場手放すわけないでしょ・・・」
「俺は諏訪のそういう真っ直ぐなところいいと思うぞ」
その言葉を聞いてみんな驚く。そして俺は諏訪の前に行き頭を優しく撫でる。
「頼ることはいい事だぞ?今どき、大人に頼る高校生なんてどこにも居ないからな。なぁ?柊」
柊「諏訪、お前は間違っていない。みんなお前と一緒だよ。迷って途方に暮れ・・・それでも正解を求めて前を向く。進んで駄目なら傷つきながら引き返す。そしてまた、歯を食いしばって前を向く。恥を繰り返して強くなるんだ!恥をかかずに強くなれると思うな!だから、お前のこれまでは誰がなんと言おうと間違ってない!」
それを聞いた諏訪の目からは溢れんばかりの涙が零れていた。そして、ポッケからペンダントを取り出し思いっきり床に叩き付ける。すると中からチップが出てきて逢澤にチップを渡し、パソコンに繋ぎチップの内容を見る。
「顧客リスト・・・」
さくら「ねぇ!これ見て!」
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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時