留学から帰って早々人質になりました。 (ページ18)

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その言葉に驚くクラスメイト。そして、みんなを外に出るように促した。やっぱりな。

｢お前が内通者だったんだな。逢澤｣

逢澤｢僕は先生に頼まれてみんなのお目付け役として同行を見守ってきたんだ。先生は万が一のことがあったら僕に託すと言っていた｣

柊が回復するまで自分が役目を果たすという逢澤に甲斐が話を持ちかけるそしてその油断した隙を狙って須永と石倉が後ろから動きを封じ、爆弾付き時計を外した。
そして、逢澤からパスワードを教えて貰い下の教室に行ける通路が解除させた。そして、鞄や携帯をみんな取り出した。

｢･･･2日ぶりの携帯だな｣

携帯の電源を付けるとロック画面は彼女の笑った顔が写っていた。終わったら会いに行くからな、だからもう少し待っててくれ。

甲斐｢おい｣

俺はスっと携帯をポッケに入れた。良かった、見られてはいない。

甲斐｢お前の鞄｣

｢サンキュー｣

すると美術準備室から死んだと思っていた生徒が続々と出てきた。6人が無事だったことを確認する一方で、里見が言った一言でクラスが分裂した。

里見｢ここに残ってくれないか？｣

須永｢はぁ？何言ってんだよ｣

里見｢先生と一緒にこのまま学校に立てこもってほしんだ｣

みんな冗談だと思っているが彼らは本気だった。そして、先生から本当のことを聞いたと彼らは言う。
あぁやっと分かった、甲斐に言ったあの言葉。

(柊｢景山の為にも真実を明かして明日と戦え。抗え！もがいて掴め！生きてるお前にはそれが出来るんだよ｣)

時間が無いんだ、先生には。だから、最後の時間をこのために使おうとしてるのか。

中尾｢景山の真相がなんなのか分からない。けど！今ここで向き合わなきゃ･･･一生変わんねぇんじゃねぇかな｣

甲斐｢ここに残って真実を探す。それが俺達のためだって言うのか？｣

そう言うと瀬尾を除いた5名は甲斐の言葉に頷く。そして、兵頭はフェイク動画はベルムズが作ったもので手の打ちようがないと言った。

｢そうでもねぇよ｣

その言葉にクラスメイトは一斉に俺の方を向く。

香帆｢どういうこと？｣

｢ま、詳しいことはこのお嬢様に聞いてみよっか。な？諏訪｣

諏訪｢はぁ？なに？｣

諏訪の彼氏が喜志であることが分かったものの、自分は関係ないと言って鞄を持って美術室を出ていった。