留学から帰って早々人質になりました。 (ページ14)

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俺は先生に肩を貸しながら教室に向かうと男子達が今にも喧嘩するんじゃないかという雰囲気が出ていた。

柊｢楽しそうだねぇ、俺はここで高みの見物していればいいのかぁ？｣

甲斐｢だったらてめぇが相手になれ。誰が動画いじったか知りてぇんだろ？お前が勝ったら洗いざらい吐いてやるよ。だが、俺が勝ったら全員を解放しろ｣

すると柊はその案に賛成しジャケットを俺に預けた。そして俺は教卓に軽々と座り、柊の内ポケットから携帯を取り出した。さてと･･･お電話しますかな。俺はとある人物に電話を掛け2人の会話が聞こえるように自分の制服のポッケに入れた。

そして、2人の白熱した戦いが始まった。甲斐は澪奈を使って金稼ぎをしようとしていたことが明らかになった。なぜ甲斐がそうなってしまったんだ。

柊｢金に困ってたんだよな？お前の母親は脊髄をやられ介護生活を余儀なくされ、んでお前もダンスやめて働かなきゃいけなくなった｣

石倉｢んだよそれ･･･｣

甲斐｢ごちゃごちゃうるせぇんだよ!!｣

甲斐が柊に襲いかかるが軽々と避けた。そして甲斐はそのまま反対側の机に突っ込んだ。

｢初耳だよ甲斐。澪奈を金稼ぎに使おうなんて。でも、お前それならなんで助けたんだ？金が欲しければ助けないだろ普通は｣

甲斐｢奴らが景山を去ろうとしたからに決まってんだろ!!｣

そう言いながら再び甲斐は柊に襲いかかるが今度は背負い投げをされた。しかし、柊の動きが一瞬鈍くなる。その隙を狙い甲斐は柊を殴った。

｢甲斐、やめろよ｣

甲斐｢うるせぇんだよ！成海！｣

｢そろそろ本当のこと言っちまえよ。気が楽になるぞ？｣

甲斐｢うるせぇっつてんだろ！｣

そう言って柊から少し離れた。その隙を狙って柊は甲斐の襟を掴み机に押し付けた。

柊｢お前は･･･本当に何も知らなかったのか？薄々感ずいてたんじゃないのか？景山が！酷い目に合うことを！お前はそれでもいいと思ったから引き受けたんじゃないのか！けど･･･急に怖気付い景山を庇った｣

そんな訳ねぇ！と言いながら甲斐言うが柊は全て知っている。澪奈の動画を撮らせようとしたのがその攫おうとした奴ら、そしてその攫おうとしたヤツらはある人物に頼まれたっと言うことを･･･。