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甲斐「なんだよ、お前まで」

「いやぁ。お前のこと感謝してもしきれないって言ってたぜ?恩人とも言ってたな」

甲斐「それが・・・なんだよ」

さくら「そんなあなたが澪奈を陥れるような動画を撮らせたなんて思わない。何か・・・事情があったんじゃないかて・・・」

甲斐「そんなもんねぇよ」

さくら「私でよければ・・・」

「かーやーのちゃん。お口チャック、甲斐そろそろキレんぞ?なんも知らねぇのに首突っ込むなって。でもな、甲斐・・・お前が本当のこと話さない限り俺らはお前のこと助けたくても助けられねぇよ。な?」

甲斐「チッ・・・」


舌打ちをしながら教室を出ていった。すると諏訪が「甲斐が黙り決め込んだらあんたらのせいだから」と言った。
すると、河合と魚住が諏訪に歯向かった。そして、2人も茅野ちゃんと宇佐美に協力するといった。それを聞いた茅野ちゃんは3人を廊下に呼んで何やら円陣を組み始めた。


「なーに、円陣組んでんだよ」

茅野「ふ、雰囲気作りだよ!」

「雰囲気作りねぇ」

茅野「もしかして・・・入りた・・・」

「却下」


俺はそう言って美術室に入って行った。柊に包帯変えてもらおうと思ってな。


「確か・・・ドアノブ触るとバチってなるんだっけ。柊ぃ!ドア開けろ!」

柊「うるさいよ、五十嵐。ほら入りな」


柊に新しく包帯を変えてもらった。すると、先生の机の上になにやら薬が置いてあった。どこか悪いのか?


柊「ほら終わった」

「ありがとうございます」


そう告げ準備室を出ようとした瞬間後ろから大きな物音がした。振り返ると苦しもがいてる柊の姿があった。


「柊!? おい、なんだよ。どうしたんだよ!?」

柊「大丈夫だ・・・。だから、もう・・・教室に戻れ・・・」

「いいや、大丈夫じゃないだろ!」


どうする、どうすれば・・・。あ、確かさっき先生の机の上に薬があったな。苦しむ先生を通り過ぎ、薬と飲み物を手に取り先生に渡した。
それを飲むと少しは軽減したみたいだが身体は正直だ。脂汗がすごい。


「柊・・・お前・・・」

柊「さて・・・そろそろ約束の時間だ」


そう言いながら教室に向かった。

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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時

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