3月2日 ページ2
約2年という海外留学が終わり、3月1日に着くはずの便が何らかの不具合で飛ばなくなり3月2日の日本の便に乗って帰ってきたが着いた頃にはお昼を過ぎていた。
「まさか、美術の先生が担任しているとはな」
空港でタクシーを広い魁皇高校に向かうようドライバーにお願いしたが、その言葉に驚き後ろを振り向いた。
ドライバー「ほ、本当に魁皇高校でいいんですか?」
「あぁ」
ドライバー「分かりました・・・」
そう言ってタクシーを発進させた。なんなんだ・・・。学校には遅刻だが、まぁしょうがないな。それにしてもいい天気だ。さて、高校に着くまで寝るか・・・。
数分後ドライバーに起こされて目を覚ました。俺は料金を払い校舎に向かって歩いていく。しっかし、静かだな・・・。
?「五十嵐くん!」
「校長・・・どうしたんっすか?そんなに慌てて」
校長「五十嵐くん帰ってきたんですね!」
俺は校長に連れられ体育館に入って行った。そこには異常じゃない空気が漂っていた。何があったんだ一体。
すると先生の携帯がなった。その電話に出ると先生はその携帯を俺に渡してきたため、電話に出る。
「もしもし」
『やぁ、五十嵐成海くんだね?今から言うルートで教室まで来てくれないかな?』
「分かりました」
そう言って教室までのルートを聞いて電話を切った。先生達には止められたがその制止を無視して教室に向かった。
そして階段まで来ると1人の男の人が立って待っていた。柊だ。
柊「留学は終わってるはずなのに来るのが遅かったねぇ、もう3時前だよ?もうみんなは来てるよ」
「飛行機が飛ばなかったんっすよ。まず、説明してもらっていいっすか?なんですか、この状況」
柊「簡単に言うとだね、立てこもりかな?」
「・・・はい?」
柊「はい、鞄と携帯をこの袋に入れて?」
「いやいやいや・・・訳わかんないんだけど」
柊「今、クラスではね、景山澪奈の死の真相を探ってもらってるんだよ」
「澪奈は自ら命を絶ったわけじゃない。そうだろ?」
その言葉に柊は驚いた。だろうな、みんなは飛び降りって言ってるけど澪奈はそんなことするような子じゃねぇ。
「もしかして・・・その犯人を探してんのか?」
柊「あぁ」
柊の目は真剣そのものだった。俺たちを巻き込んでまで犯人を見つけるなんてな。面白いことを考えたな。
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作者名:黒猫 | 作成日時:2019年3月15日 18時