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クリスマスツリーの奇跡 ページ13

※クリスマス企画



本日はクリスマスだとかいうケーキを食べる日だ。そんな私は屋内でクリスマスツリーに装飾を施していた。頂きに星型の飾りをつけ、木には恒例の赤や黄色、緑の球型の飾りをぶら下げていく。これで見栄えのいいクリスマスツリーの完成だ。キラキラした電飾など鬱陶しい。そんなギャラクシーさはツリーにはいらない。シンプルでいいのだ、シンプルで。申し訳程度に数カ所にベル型の飾りをつければもう完璧。

彼は電飾がないのは勿体無いとほざいてもう一つクリスマスツリーを購入してきた。白を基調としたもので、枝先に小さな電球が仕込んであり、輝く仕組みになっているらしい。彼は鈴だけの装飾で終わらせた。彼もシンプルなものを好むらしい。2人で装飾を終わらせ、ベッドに入る。こうやってゆるゆる時間を消費する方が七面鳥を食べるよりもずっと有意義なのである。ただ2人で笑いあって、クリスマスキャロルを読んで手を繋ぐ。そんな細やかな幸せ。彼の温もりを感じながら、私は夢の世界へ落ちた。

「A」


反射する朝の冷たさ。彼の小さな囁き声で目が覚めた。彼はふよふよと笑い、私の飾り付けしたツリーを指差した。

そこには色とりどり、大小様々なプレゼントが所狭しと置かれていた。こんなに沢山のプレゼントは1日かかっても開けきれない。彼が用意したのは想像つくがこんなに沢山プレゼントを用意するなんて常人にはできない真似事だ。彼の力あってこそだろう。

「メリークリスマス。世界一不幸なA。」

「メリークリスマス。世界一幸せなサンタさん。」


彼はふにゃふにゃとくすぐったそうに笑った。彼はホンモノのサンタクロースである。故にクリスマスの日にだけ人々の願いを叶えることができる。それがどんな願いでも。けれど私は気づいてしまった。

ーじゃあ、一体誰がサンタクロースの願いを叶えるのだろうー

そう気づくといつの間にかこの空白の世界へ来てしまっていた。彼が話し相手が欲しいと願ったらしい。ここはいわゆる仮想世界という場所らしい。私は半ばこの世界に閉じ込められる形で彼といる。外では北風が雪を巻き上げ吹雪を作っていた。暖かなドアの内側で彼とリボンを解く作業を開始した。

赤い靴下→←遊戯場のクリスマス


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  • 健康運: ★★★★★
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(´・ω・`)Love(プロフ) - 鵯さん» リクエスト消化してくださりありがとうございます!流石鵯さま、期待以上のお話が読めて嬉しい限りです。良ければまたリクエストさせてくださいね。ありがとうございました! (2017年12月29日 19時) (レス) id: e516045fa3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - (´・ω・`)Loveさん» 大丈夫ですよ。ありがとうございます。気長にお待ちくださいませ。 (2017年12月28日 21時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`)Love(プロフ) - 鵯のさえずりというページは消されたみたいですけど、リクエストってまだ受け付けてますか?もし大丈夫でしたら飴の出てくるほのぼのとしたお話が読みたいです!……こ、こういうリクエストも平気ですか? (2017年12月28日 10時) (レス) id: e516045fa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年12月20日 18時

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