第5話 初任務 ページ9
「ニンム!ニンム!ナンナントー!ナンナントー!ガンバッテ!」
「え、任務?」
私の頭の上にちょこんと収まった大福が私に指令が来たことを伝える。
「ハツ、ニンム ガンバッテ!」
ややカタコトだけど、応援してくれてる。可愛い……
ありがと、と頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細めた。
本当に可愛いと思う。天使だわ大福ちゃん。
「師範に手紙置いてかなきゃ」
急いで屋敷に入り着替える。
師範には、任務が入ったので少し家を空けます、っと。
筆を下ろして、初めて着た隊服を見に鏡へ向かう。
▽▽
「わぁ、すっごいガッチリしてる」
上質な生地を使っているのだろうか、ほつれや皺が1つもなく、繊維も綺麗だ。
ただ、「胸元めちゃ開いてるしスカート短かっ」
少し違うが師範と同じだ。これが普通なのか??
他の隊士を見たことが無いからなんともいえない。
あ、そうだ。
せっかくだし、と合格祝いに師範が街へ行った時に買ってくれた物を着よう。
赤からピンクのグラデーションに、大きな桜の花が描かれた羽織。
見た時に一目惚れで、眺めていたのを師範が買ってくださった。
数少ない私の宝物。
シュル……
羽織を羽織って、刀を下げる
「よし、いくぞー!」
私は拳を振り上げて、任務へ向かった。
▽▽▽
(NOside)
「初任務〜♪初任務〜♪」
湊河Aは浮かれていた。
新しい制服、新しい刀、新しい羽織。
入学したての中学生みたいな気持ちで目的地へと向かっていた。
それを大福は微笑ましそうに見ていた。
「大福〜! 私死なないよね、大丈夫だよね?」
急にピタリと止まったと思えば、頭に乗っかる大福を潤んだ目で見つめながら言った。
「ココロ、ガンバッテル! ダカラ、ダイジョーブ」
大福は、日々睡眠時間を削りながら鍛錬に励んだり、日頃の反省を夜な夜な書き留めて次に活かそうと頑張るAの姿を知っている。
「そっか、大福がいうなら間違いないね。生きて帰ってみせる!」
Aはまた笑顔を取り戻し、走り出した。
▽▽▽
(Aside)
田んぼ道を抜け 林を抜け
やっと目的地についた。
そこには既に炭治郎……と金髪君の姿が。
確か最終選別で一緒だった筈。
話しかけるか。
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時