第6話 おかえりなさい ページ8
(第4話続き)
師範が力いっぱい抱きしめてくれた。少し痛いくらいに。
でも、生きているとわかって私には嬉しく感じる。
鬼殺隊員に、なれたんだ。私も。
師範みたく困った人を救えるような人に1歩近づいたんだ。
嬉しくて涙が出てくる。
師範が優しく肩を抱いて、中へ入ろうと言ってくれた。
師範の美味しい料理を食べて、久しぶりにお風呂にはいり、布団に入った。
「あぁぁぁ……極楽」
疲れ過ぎてやばい、鬼を何体も切ったから筋肉が痛いし。
寝込みを襲われないために禄に眠れやしなかった。
やっと、眠れる。
私は即座に意識を手放した。
▽▽▽
――数日後...
「Aちゃん! Aちゃん!」
「んぁっ……??」
「刀! 刀が来たんだって!」
「刀ぁ……??」
虚ろに眠い頭で聞いていた。師範の声は夢の中で響くように感じる。
「もー! 可愛いけど起きて!!」
師範が頬を膨らませている。起きなきゃ……
「ふぁぃ……」
▽▽▽
師範が先に顔を洗ってから来てね、眠そうだからと言われたので
顔を冷水で覚ましてから、大きな欠伸をして居間へと向かう。
「こんにちは。貴方が湊河Aさんでしょうか?」
居間に入ると、ひょっとこのお面を付けた、落ちついた雰囲気の男がいた。
「此方が刀匠さんよ! Aちゃんの刀を持ってきてくださったんですって!」
師範が紹介してくれる。持ってきたということは打ったのはこの人ではないのか?
「あ、名乗るのが遅れました。私は鉄穴森と申します。
刀鍛冶の里の長である鉄地河原鉄珍の変わりにお届けに参りました。
長は里を管理する仕事があるため、直接お出迎えできず申し訳ありません」
「なるほど。わざわざありがとうございます」
深々と頭を下げ、長にも感謝を伝えて欲しいと頼んだ。
日輪刀は持ち主によって色が変わるらしい。
師範と鉄穴森さんは期待の眼差しで私を見る。
握りづらいなぁ…
「……ふぅ」
息を吐いて、目を開く。
「「おおぉぉぉぉ!!!!」」
2人が歓喜の声を上げた。
私の刀は赤に近いピンク色の刀になった。
先端まで染まりきると、2人が凄い!と拍手してくれた。
「はっきりな赤ではないですが綺麗な椿色だ!!」
「ピンクがかってるのがAちゃんらしくて素敵ね〜!」
なんか、刀を褒められてるのに私が照れちゃう……
鉄穴森さんは、いい物が見れたと嬉しそうに帰っていった。
私も刀をやっと手に出来て、不思議な気持ちだった。
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時