第4話 最終選別-終わり- ページ6
「炭治郎!!お疲れ様!!」
「A!! おつ、かれ!」
少し掠れてる。額からは血が流れているし……
よく頑張ったね、炭治郎。
「よしよし」
「!?」
持っていたハンカチで額の血を拭った。
「A、汚くなるぞ」
申し訳なさそうに眉を潜める。
「気にしないで。炭治郎が頑張って流した血だもん。綺麗だよ」
「……ありがとう」
照れ臭そうに笑ってくれた。
それにしても、少ないな。私含めて5人しか生き残らなかったのか。
20人ちょっとはいたと思うんだけど……
「おかえりなさいませ」
凛とした声が響く。
視線を向けたら久しぶりに見る白黒頭。
また一通りの説明を始めた。
「鎹烏です」
私の腕に乗っかたったのはどうみても真ん丸なシマエナガ。
「エナガちゃん、宜しくね」
カラスじゃないけど可愛いからどうでもいい。
名前は……そうだな。雪みたいに丸くて美味しそうだし「大福」でいいや。
「大福〜♡」
頬ずりをして可愛いがっていたら、急に目付きの悪い人が白髪ちゃんの頭を掴んだ
「……は?」
状況が一瞬理解できなかったが、話を聞くに刀を寄越せと騒いでいるらしい。
私の横にいた炭治郎はそれを止めに行っていた。
男は離す気配がない。
――一瞬だけど私の過去と、女の子が重なった。
「……手を離して」
「んだよ今度は……ぇ」
私を見るなり固まった。
顔が赤いけど、手はまだ離さない。
「離せっつってんのよっっ!!」
「グァッ……!?」
『A/ええぇ!?』
一向に離さないものだから、つい顔面に回し蹴りを食らわせてしまった。
それに炭治郎と金髪君が驚く。
やばっ、炭治郎みたくしっかり忠告すべきだったか。
いいや、乱暴したやつが悪い。
「……大丈夫?」
離れた女の子の髪を直して問う。
ハイ とだけ零したが表情は変わらない。
本当に人形みたいだ。
「お話は済みましたか?」
黒髪のこの一言で場はとりあえず落ちついた。
▽▽▽
※少し飛びます
「終わったァァァァ… 疲れた。精神的にも肉体的にも疲れた」
開放感からか、私の溜まりに溜まった疲労がどっと肩に伸し掛る。
歩くのもしんどく感じてしまう。
でも、帰ろう。
師範の元へ。
▽▽▽
「…っ!! Aちゃん!!」
屋敷が見えてくると、師範が門の前で心配そうにたっていた。
私を見つけるなり目に大粒の涙を浮かべて走ってくる。
「おかえりなさい!! 頑張ったわね……!!」
「……っ師範、ただいま、です!!」
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時