検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:139,177 hit

第4話 最終選別-終わり- ページ6

「炭治郎!!お疲れ様!!」

「A!! おつ、かれ!」

少し掠れてる。額からは血が流れているし……

よく頑張ったね、炭治郎。

「よしよし」

「!?」

持っていたハンカチで額の血を拭った。


「A、汚くなるぞ」

申し訳なさそうに眉を潜める。

「気にしないで。炭治郎が頑張って流した血だもん。綺麗だよ」

「……ありがとう」

照れ臭そうに笑ってくれた。

それにしても、少ないな。私含めて5人しか生き残らなかったのか。

20人ちょっとはいたと思うんだけど……


「おかえりなさいませ」


凛とした声が響く。

視線を向けたら久しぶりに見る白黒頭。

また一通りの説明を始めた。


「鎹烏です」

私の腕に乗っかたったのはどうみても真ん丸なシマエナガ。

「エナガちゃん、宜しくね」

カラスじゃないけど可愛いからどうでもいい。
名前は……そうだな。雪みたいに丸くて美味しそうだし「大福」でいいや。

「大福〜♡」

頬ずりをして可愛いがっていたら、急に目付きの悪い人が白髪ちゃんの頭を掴んだ

「……は?」

状況が一瞬理解できなかったが、話を聞くに刀を寄越せと騒いでいるらしい。


私の横にいた炭治郎はそれを止めに行っていた。

男は離す気配がない。

――一瞬だけど私の過去と、女の子が重なった。


「……手を離して」

「んだよ今度は……ぇ」


私を見るなり固まった。

顔が赤いけど、手はまだ離さない。


「離せっつってんのよっっ!!」

「グァッ……!?」

『A/ええぇ!?』


一向に離さないものだから、つい顔面に回し蹴りを食らわせてしまった。

それに炭治郎と金髪君が驚く。

やばっ、炭治郎みたくしっかり忠告すべきだったか。

いいや、乱暴したやつが悪い。

「……大丈夫?」

離れた女の子の髪を直して問う。

ハイ とだけ零したが表情は変わらない。

本当に人形みたいだ。

「お話は済みましたか?」

黒髪のこの一言で場はとりあえず落ちついた。

▽▽▽
※少し飛びます

「終わったァァァァ… 疲れた。精神的にも肉体的にも疲れた」


開放感からか、私の溜まりに溜まった疲労がどっと肩に伸し掛る。

歩くのもしんどく感じてしまう。

でも、帰ろう。


師範の元へ。


▽▽▽


「…っ!! Aちゃん!!」

屋敷が見えてくると、師範が門の前で心配そうにたっていた。


私を見つけるなり目に大粒の涙を浮かべて走ってくる。

「おかえりなさい!! 頑張ったわね……!!」


「……っ師範、ただいま、です!!」

第5話 美しい少女→←第3話 最終選別-開始-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 嘴平伊之助 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。