第12話 藤の家紋 ページ15
※アニメに寄せます
「休息! 休息! 負傷ニツキ、完治スルマデ休息セヨ!」
炭治郎の鎹カラスが叫ぶ。
私は大福を掌に乗せ、戯れていた。
「A! 初任務、オツカレ!」
「ありがとう、でもあんまり役に立てなかったや……」
「充分、ガンバッテタ! エライ!」
大福は優しいなぁ、思わずウルっと来てしまう。
「鬼狩り様でございますね。どうぞ」
扉からお淑やかなお婆さんが出てきた。
伊之助はお婆さんをつつき善逸はお化けと叫ぶ。それを叱る炭治郎。
お母さんみたいだな〜炭治郎。
▽▽
部屋へ案内されると、引き戸を開く度に物が用意されている。
とても準備が速い、さすがだ。
▽▽
伊之助は食事の時や寝床でも、炭治郎を挑発するも、炭治郎の広い心には全く通じなかった。
▽▽
お医者様を呼ばれて、皆が胸元を広げて並ぶから私もこう?と開けようとしたらめっちゃ止められた。
あ、そうだ、さらしを巻いていなかった。
危なっ……(危機感皆無)
▽▽
皆は仲良く肋を折っているが、私だけ骨を折っていない。
なんだか申し訳ないな。
ちらりと横を見たら、伊之助が猪を被っていた。
え、あれ付けたまま寝るの……?
苦しそう。
そう考えていたら、善逸が口を開く。
「なぁ、炭治郎。誰も聞かないから俺が聞くけど、鬼を連れてるのはどういうことなんだ?」
「鬼!?」
私は直ぐに起き上がり、刀を掴む。
炭治郎は慌てて、ちょっと待ってくれ!と叫ぶ。
待つもなにも……鬼がいるなら斬らなくちゃ。
どうしようか、迷っていると箱からカタカタと音が響く。
「うわっ うわっ えっ? 出てこようとしてる出てこようとしてる!!」
「大丈夫だ」
なにが大丈夫なの? 炭治郎はそんな人じゃないと思ってたけど……隊律違反なら仕方ない。
ギィィ——…
扉が開く音、善逸はすぐに私の背後に回り私を抱きしめる。ちょ、邪魔
「守って、俺を守って! Aちゃぁぁぁん」
「善逸! 邪魔! 抱きしめられたら斬れない!」
扉からは小さな女の子が出てきた。
「禰豆子」
小さな子は瞬く間に大きくなる。
この子が、鬼?
「炭治郎、お前……」
背後からとてつもない殺気を感じる。
「いいご身分だな……!!」
恨みがましい目で炭治郎を睨みつけ、マシンガントークを飛ばす善逸に圧倒され、気が抜けてしまう。
いけない、と気を取りなおそうとすると、さっきの子が近いてきた。
「……な、に?」
構えたが、女の子は私の膝元で丸まった。
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ゆう(プロフ) - すきです!!?!!、!!!!!! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» 駄作ですが嬉しいです(*^^*) おかげで更新頑張れます! (2020年3月23日 17時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - このお話好きすぎてやばいです!!きゅんきゅんします!!! (2020年3月23日 16時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
MIKA(プロフ) - ゆうさん» わぁぁぁありがとうございます(泣)コメント嬉し過ぎてにやけ止まりませんほんと、素敵なコメントありがとうございます!これからもこの作品をよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年3月23日 0時) (レス) id: dd92ad6562 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - どきどきします>_<すてきです!! (2020年3月23日 0時) (レス) id: 9e2e290c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIKA | 作成日時:2020年3月21日 2時