2人のエースを支える君は【白布賢二郎】

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練習終わりに体育館にモップをかけていると


休憩中の男バレメンバーがドアから見えた。






｢！！｣


白布くんを見つけて、柔らかい笑顔を見せると





｢お？最近出来たってゆー彼氏？？｣

｢わっ！！｣





キャプテンに声をかけられた。
なんでわかったんですかと聞けば

”可愛い顔してたから”と。





｢からかわないでくださいよー！｣

｢いや、ガチだから｣





キャプテンは”見てみろ”とでも言いたげにギャラリーを指さす。






｢時瀬さんのあの笑顔、可愛いよな〜｣
｢それな、守りてぇ｣


｢…あはは｣




白布くんに向けた笑顔だったのだけど、他の人に見られていたと思うと少し複雑な気持ちだ。別に嫌とかじゃないけど。






モップを片して体育館に挨拶をすると、
部室で制服に着替えるために部員皆が移動を始める。





ドアを出ると、






｢あの、時瀬さんっ！これ、良かったら！！｣

｢わ、ありがとう！嬉しい｣






私のファンだという人達が差し入れをくれる。




｢さっすがうちのエース！｣

｢ちょ、先輩待ってください！そのまま部室行って鍵閉める気でしょう！？｣






ファンだと言われるのは本当に嬉しくて、ついつい緩んじゃう。練習終わりで疲れてるけど応援してくれている人がこうして声をかけてくれると自然とにこにこと笑顔になれる。



彼にはこういう笑顔の私を見て欲しい。

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