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18『Aさん』




「ん?どうした?」




18『……俺のこと、なんで下の名前で呼んでくれないんすか?』





「……へ?」




………間抜けな声も可愛い。


じゃなくて。




18『俺も、みんなみたいに下の名前で呼ばれたいです』





「そっかあ、由伸?うーん、山本くんがしっくりきすぎてるね」




………さらっと呼んだけど、呼んだけど!!!




18『……下の名前で慣れてください。Aさん』





「そんなに積極的に話してくれるんだね、由伸は」






18『ッ、……Aさんにだけです』


僕の名前、すぐ呼べるってことは……うん、全然脈なしだな。



「ん?なんて?」




18『なんでもないっす!Aさん今日は3『A〜』…』




「安達さん……!どうされました?」




………なんだよそれ。




3『ちょっと肩見てほしいんだけど』





「分かりました。由伸、何言おうとしたの?」




……なんで、そんな目で見てるんだよ。




……なんで、僕は。




18『……いや、…』




「由伸、顔赤くない?大丈夫?」




Aさんの手が僕の頬に触れる。




18『……ッ!!!あ、その、……』




……安達さんの目、こっわ。





……なんで僕は、気付かなかった?





3『A〜まだ?』






「はいっ、すぐ!……由伸、大丈夫?」





18『大丈夫です、安達さんのとこ行ってください』





(……行かないで、なんて言える強さも、覚悟も、僕には何も。)





「分かった。何かあったらすぐ言ってね?

……安達さん!今行きます!」






……安達さんを見るAさんの目。



分かりやすいくらい、恋をしてる目。




……僕はどうして、気付かなかったのか。




……Aさんを見る安達さんの目。



……大切なものを、愛おしいものを、優しく見つめる目。


僕を下の名前で呼んだAさんに気付いて、僕を鋭く睨む目。



















……ああ、2人は両想いなのか。

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設定タグ:プロ野球 , オリックスバファローズ , 山本由伸   
作品ジャンル:恋愛
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きちでーす(プロフ) - 久しぶりの更新、ありがとうございます!続き楽しみです! (2022年3月6日 10時) (レス) @page25 id: 0950913df0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みさ | 作成日時:2022年1月20日 16時

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