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「由伸、」
下の名前で呼ぶのもすっかり慣れた頃。
18『Aさん、いつになったら僕のこと好きになってくれますか？』
「ｯ、……」
Aさんは、今までになかった反応をするようになった。
……安達さんにはして、僕にはしてくれなかった反応。
耳まで真っ赤にする照れた顔、言葉に詰まって俯くAさん。
……もしかして、とは思ってる。
でも、僕は優しくない。
好き、その言葉をAさんの口から聞きたい。
18『僕、Aさんに言いたいことがあって』
「あ、え、と、ちょっと待って」
18『？』
「わたしね、ちゃんとしたいな、って、思ってる」
18『え、？』
「んーー、と……まだ何のことか分からないと思うんだけど、ちゃんと伝えるから……もう少しだけ、待ってて欲しいの」
18『……僕、結構待ちましたし慣れました 待つのは得意です』
……ごめんね、
そう言うAさんは、その言葉とは裏腹に少しスッキリしたような目をしている、気がした。
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きちでーす(プロフ) - 久しぶりの更新、ありがとうございます！続き楽しみです！ (2022年3月6日 10時) (
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作者名：みさ | 作成日時：2022年1月20日 16時
