8日目 夕方 ページ13
出久side
「A！」
なんだなんだと保健室の入り口に目を向けると、一人の青年が立っていた。
特徴的な前髪もそうだが、高身長で顔も整っている。
歳は僕らと変わらないか少し上に見える。
「ちょいとあんた！他にも人がいるんだから静かにしな！」
リカバリーガールはドアをおもいっきり開いたことに腹を立てていた。
「すみません。あの、Aっていますか？」
この人はAさんのことを知っている？
迎えに来たのかな？
「Aなら奥のベッドいるよ。
でもね、影がないんだ。私の治癒でもダメだったよ。」
影がない？僕は気になって隣のベッドに目を向ける。カーテンに仕切られているが影は映るはずだ。
なのに...影が、ない？
「俺治せるんで、心配しないでください」
治せる、この人が？
ヒーローでもないのにどうやって？
「そうかい、それじゃあ頼むよ」
「はい」
彼はリカバリーガールにそう言うと、Aさんのベッドへむかった。
途中、僕とオールマイトの存在に気がついたようだ。
「こんにちは」
と挨拶してくれた。
礼儀正しい人だなぁ。
「あっ、あの！」
つい声をかけてしまった。
でも気になるから。
「貴方はAさんの何なんですか？！
もしかしてヴィランなんじゃ！！」
僕は興奮気味に声を発した。
オールマイトに「緑谷少年...！」と声をかけられていたのも気づかないくらい。
男性はと言うと呆れた様子でこちらを見ていた。
「さぁ、貴方に話すことなんて何もないですよ？ただ一つ言うとすれば、“時間的にここでAと接触する人は怪しい”と推測するのもいいですが、それに対しての根拠がない。
それを忘れないようにね。それと俺にとってはそんなことを言い出す貴方の方が怪しいです。
それでは」
そう言って彼は僕たちの前から立ち去り、カーテンで仕切られたAさんのベッドのある場所まで入っていった。
彼の声はとても冷たく、早くここから立ち去りたいという意志が伝わってきた。
「オールマイト、彼とAさんはどういう関係なのでしょうか」
「...少なからず、親しい関係だろうね」
オールマイトは言えなかった。
彼らの関係性を、Aの素性を。
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ネギトロ81194(プロフ) - ありがとうなんてそんなことないですよ！私はミュニカさんの作品で疲れた心を癒しているのでむしろありがとうございます！あと、私非ログ民だったけどログインしたのでIDが違うけど勘違いしないで下さい！これからも頑張って下さい！！！ (2019年12月22日 15時) (
レス) id: 1e30984a66 (このIDを非表示/違反報告)
ミュニカ(プロフ) - ネギトロ81194さん» いつもありがとうございます！遅くなりましたが今日更新することができました。アカウントが変わりましたのでこれからは“ミュニカ”としてこの作品をよろしくお願いします！ (2019年12月22日 7時) (レス) id: 73bb853fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - ああああああああああ何回読んでも、飽きない！好き！！頑張って下さい！！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: 0e7815ed8c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ネギトロ81194さん» ありがとうございます！これからも頑張って行くので応援よろしくお願いします！ (2019年11月20日 18時) (レス) id: 99ed63d8e4 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - 続き気になります！更新頑張って下さい！！！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 8e841cc71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミュニカ | 作成日時：2019年2月9日 23時
