第二十四話 ページ24
- you side -
───キーンコーンカーンコーン
少し古いチャイムの音が鳴った。
黒板に書くチョークの音は、
既に消えていて、チャイムの音と
先生の声が重なって
少し聞き取りずらかった。
いつも通り、起立、礼、着席とを
行えば、先生は生徒名簿と教材を持って
教室をあとにした。
次の授業が始まる前に、
教材用意しとかないと...。
私は教科書を直しながら
そんなことを考えていた。
すると、教室の外から聞こえる大きな声。
「おいコラクソデク、道を塞ぐんじゃねぇ邪魔だ！」
「ごご、ゴメンよかっちゃん...！
ぼ、僕、用があって来て...」
「ンなもん知るか！さっさと退けろって言ってんだよ！」
「す、すぐ退けるから...！」
教室の外を見てみると、
入口付近で爆豪が緑谷に怒鳴っていた。
緑谷は、おずおずと
その場から少し離れた。
爆豪は、軽く舌打ちをしながら
教室を出ていった。
「何アレ、爆豪すごい怒るじゃん。
それにかっちゃん呼び...」( 笑 )
教室に、そんな声が多数響く。
普段オラオラ言っている爆豪がかっちゃんと
呼ばれていれば、そりゃああんな反応になるだろう。
私もふふッと笑うと、
緑谷の少しだけ大きな声が教室に轟いた。
「あ、あの！Aさんって居ますか....！」
”よ、用があるんですけど...”、と、
小さな声でそう言う。
『私なら居るよ。どうしたの？』
少しザワつくクラスメイトを背に、
席を立って緑谷の前に行った。
「あ、えっと...、今朝のこと、お礼言いたくって...。
ひ、拾ってくれてありがとう！」
ほぼ90度ピッタリに頭を下げた緑谷に、
廊下や教室から、視線が集まる。
『そ、そんな頭下げなくていいよ...！
たまたま落ちたのが見えただけだったし、
失くしてたら大変だからね』
私は慌てて頭を上げるよう言った。
緑谷は”ご、ごめん！”と、
再び謝罪を繰り返した。
そんな会話をしていると、
もう予鈴が鳴ってしまった。
「あ、予鈴が...、ゴメン！急に来ちゃって...。
じゃあ僕戻るから、またね！」
緑谷は笑顔でそう言って、
隣の教室へ戻って行った。
...生で見る笑顔、素敵。
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縁(プロフ) - ケロまる。さん» 初めまして。私の作品を読んでいただいてありがとうございます。応援していただけると、とても励みになります！面白いと思って頂けるよう努めていきます！ (2023年2月12日 9時) (
レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
ケロまる。(プロフ) - 初めまして。この作品を読ませていただいています。あなたの書くヒロアカの夢小説大好きです。上から目線になっちゃいましたが、更新頑張ってください！ (2023年2月11日 20時) (レス) @page31 id: 0601be7ffe (このIDを非表示/違反報告)
縁(プロフ) - 雪樹さん» 初めまして。励みになるコメントありがとうございます。不定期更新ではありますが、面白い作品にできるよう頑張っていきます！ (2023年2月2日 16時) (レス) id: 36c180ca86 (このIDを非表示/違反報告)
雪樹(プロフ) - 初めまして！今日この作品と出会いあまりにも面白すぎて一気に読んでしまいました。今後どうなっていくのかすごく楽しみです。更新頑張ってください！応援しています！ (2023年1月29日 22時) (レス) id: 671c591c53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縁 | 作成日時：2023年1月25日 20時
