【RKRN】鬼才なアイツは先輩が少し苦手【男主】

第六十話 -羞恥- ~忍術学園全員出動！パロ~ ページ30

急いで風呂から出、急いで寝巻きに着替え、急いで自分の部屋に入り戸を閉め、その場で蹲った。

居間を通った時の母親の


「どうしたのー？」


と言う声も聞こえない程･･･って聞こえてんじゃねーか。
･･･と、自分にツッコミを入れることで心に余裕を作り息を整える。


「･･･っ俺、何先輩に照れてんだよぉ･･･」


今思い返せば俺の行動も中々なものだし、鉢屋先輩もそれをきっと心の中ではからかって演技してたのだと思うと･･･、

あﾞぁﾞーー！！！もう無理！！死にたい！！恥ずかしすぎて鉢屋先輩の顔みれねーって！！


うぁーー！！と、床でゴロゴロ転がっていると戸からトントンと音がした。


どうか鉢屋先輩ではありませんように･･･、そう願いながら戸をそっと開ける。


「おい、A。いきなり逃げるn･･･」


先輩の言葉を最後まで聞かず、思いっきり戸を閉めた。


なんでだよぉぉぉ！！！！どうしてだよぉぉぉ！！！！


「･･･Aさーん？戸を開けてもらってよろしいですかー？」

「Aさんは不在でーす」

「嘘付けてめぇ･･･！」


いきなり戸を開けなれそうになり慌てて戸を閉める。

三寸位戸が開き、俺が中から閉めようと、先輩が外から開けようとしている為戸が悲鳴を上げる。

だが四年生の中で圧倒的非力な俺の腕力に鉢屋先輩に勝てる筈も無く、戸はあっという間に開けられた。


部屋の真ん中に正座で座らされ、目の前には鉢屋先輩が胡座で座る。

･･･俺叱られる感じ？


「A、何で風呂場から逃げてさっきも私を部屋に居れなかったんだ？」

「･･･僕の行動が恥ずかし過ぎて、鉢屋先輩の顔が見れないだけです･･･」


すると鉢屋先輩は何時もの意地悪な顔になった。
あー、ヤな予感･･･。


「どんな行動が恥ずかしかったんだ？」


ほら来たーー、絶対来ると思ってた。何ならここまでが雛型だよねー。


「･･･絶対分かってますよね？」

「分からないから聞いてるんだが？」


ニヤニヤと確信犯の笑みを浮かべて言い返して来る。


「ぼ、僕が、その･･･、鉢屋先輩をお、おそっ･･････した事です」

「聞こえ無いなぁ、もっとハッキリ話して欲しいなぁ」


ニタニタと、完全に俺の反応を見て楽しんでるな･･･。
だけど絶対に鉢屋先輩の思い通りにはさせねーから！


「･･･僕が！鉢屋先輩を！襲おうと！した事です！！」


何故か、目を見開く鉢屋先輩。

何かよく分からんが、俺を見下すからだ！

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