【RKRN】鬼才なアイツは先輩が少し苦手【男主】

第五十七話 ｰ夕食ｰ ~忍術学園全員出動！パロ~ ページ27

「あっつー･･･、ただいまー･･･」


過去最高気温ではないかと言う程に太陽が働きすぎる中、俺と鉢屋先輩で故郷を散歩していた。

田舎で木々が茂っていても暑いものは暑い。


久しぶりの故郷で各々思い出の場所を巡ってたり近所のおじさんおばさんに『大きくなったねぇ』と言われ続けてたらすっかり夕食の時間になっていた。


「あら、おかえり〜。思ったより遅かったのね。もう夕飯出来ちゃったわよ･･･」

「じゃあ先に夕飯にしましょ。三郎達はその後入浴ね」

「え、今汗ダラダラなんだけど･･･」


そう鉢屋先輩が言うも、鉢屋母はお構い無しにあんたらなら大丈夫よ。と言った。


「「「「頂きまーす」」」」


今日の夕食は冷しゃぶだった。葉物野菜やトマトや玉ねぎの上に乗った豚肉。さっぱりとした味付けで疲れた体を再起動させる。


「あんたらは夏休みの課題、いつするの？」


鉢屋母が口を開く。


「私は簡単なものだったし、すぐ終わるさ」

「そう言ってあんた、毎年ぎりぎりに終わらせてるじゃないの」


鉢屋先輩の言葉に鋭い瞳で返す鉢屋母。
美人だから中々に怖い。

そんな鉢屋先輩は何食わぬ顔で食事を進める。


「Aは？」


矛先が俺に変わった。


「僕は･･･、普通に○×城の宝を奪うだけですよ」


ぶっっ


突然、汚い音が暖かな空間を汚した。


「さ、三郎君！？大丈夫！？」

「ゴホッゴホッ･･･、す、すみません･･･。あまりにもAの課題が凄くて･･･」


慌てて雑巾を持ってくる母親、むせる鉢屋先輩、頑張れ〜と言いたげな笑みを浮かべる鉢屋母。

･･･カオス。


やはり鉢屋親子はこの課題の意味が分かるのか･･･。


ドタバタな夕食の時間を過ごし、お風呂の時間になった。


「ん〜、三郎君とAで一緒にお風呂入って一気に終わらせちゃいなさい」


家の母親の問題発言今日で二個目。


なんでだよ！俺今思春期真っ只中！年頃の男の子！


「そうだなぁ、時短の為にもチャチャッと終わらせちゃうか、行くぞ、A」

「いやぁぁぁぁぁぁ！！」


鉢屋先輩に襟元を捕まれズルズルと引きずられる俺。

俺の必死の叫び声も母親達に手を振られて終わった。


あぁ･･･、嫌な予感

第五十八話 -形勢- ~忍術学園全員出動！パロ~→←第五十六話 ｰ揶揄ｰ ~忍術学園全員出動！パロ~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す