異変 ページ5
Noside
日「っ！？」
一人静かに部屋にいた日本は何かの気配を感じとる。
日「…………ロマーノ、くん…？」
何があったか本当に分からなかったが、南イタリアに何かあったことは確かだと日本の直感は主張する。
急いで軍服の上着を手に取り、空港まで駆けていった。
〜・〜・〜・〜
イギリスside
久しぶりだな。覚えてるか？
……覚えてるよな！？(泣)←
ｺﾞﾎﾝ………すまん、取り乱したな…；
日本からある依頼を受けて数日。
妖精さんからの情報を得てスペイン広場へと着いた。
英「………は？」
とても目を疑うような光景が飛び込んでくる。何度見ても一瞬で記憶された光景と同じものが広がっている。
――南イタリアとスペインが斧に串刺しにされていた――
辺りは血の海となり二人はピクリとも動く気配すらない。
いきなりのことで動揺する間もなく固まる。
・
西「……リス……………」
英「！！お前っ、生き……生きてるのかっ？！」
それまでショートしていた脳がスペインの声によってフル回転させられる。
西「イギ………リ、ス…なん…か………？」
その声は掠れて弱々しくて、今にも消えてしまいそうなものだった。
英「おい、俺がわかるか！？分かるなら返事をしてくれ！！」
まさかこいつの前で、こいつのために流すとは思っていなかった雫が、目からしきりにこぼれ落ちる。
西「俺、な………………間違え、とっ、たわ…………」
英「……あぁ、お前はいっぱい間違えた。」
暫くして話始めた内容に相槌を打ってやる。
西「お前なん…か……………と………………おらへ、ん…方が……」
英「こっちの台詞だ、ばか野郎…」
これまでのことを振り替えってなのかポツポツと話し出す。
西「………最、後に……伝え、て……くれ…」
英「何をだよ…」
西「Aに、な………」
英「…！」
西「ありが、と……………う………………って………………………………」
その言葉を最期にスペインは気を失った。
…………………やっぱり、俺はどこまで最低なやつなんだろうと思った。
過去、お前の物語で消えていった奴等は、いつも俺に最期の言葉を、『ありがとう』って託していった。
お前も…そうなのか？スペイン……
実のことを言うとこいつが死んだのは今回を合わせて二回ほどしかない。
最初は本当に図々しい男だ、とか。やかましいやつだ、とか思っていたが……こいつはいつだってお前をより支えてきた。
………なのに、な…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美布田千絵(プロフ) - TARAKOさん» お久しぶりです！ちょっとした合間を縫った更新ですが…そう言っていただけて、嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります！！ (2020年6月29日 17時) (
レス) id: 56eaaeca6c (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - うっひょっ！久しぶりの更新嬉しいです！これからも更新頑張ってください!! (2020年6月28日 9時) (レス) id: db32771aed (このIDを非表示/違反報告)
美布田千絵(プロフ) - TARAKOさん» 大丈夫です！！わぁぁぁあ……そう言っていただき、ありがとうございます…！！！はい、頑張らせていただきますね！！ (2020年4月18日 13時) (レス) id: 56eaaeca6c (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - こんな遅い時間にすみません､､､素敵な作品ですね！更新頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月18日 0時) (レス) id: 75c31c63dd (このIDを非表示/違反報告)
美布田千絵(プロフ) - ええええええ？！ありがとう！？そしてありがとう！？ (2020年3月5日 23時) (レス) id: 91d976edfd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
