安心してください！貴女だけにしか発動させませんから！！←

続き ページ10

そこで、ついに最期をきめた。

この再起動を行ったりしていたのは、俺とアルの二人だったが、俺達二人は、特にバグが酷かった。

お前に酷くあしらってしまったのも一番は俺達だった。

そこで、条件をつけた。
お互いに辛い思いをしないように。

まず、Aには、可哀想だがまず魂を抜いた。

そして、日本の家に行ったときに見つけた日本のタイショウやメイジ等と言う時代の魂を呼び出してAの魂に植え付けた。

そのせいだろうな。
いまだに薙刀の稽古を行ったり手紙は絶対墨で書くのは。

そして、俺達国には………



“狂気”を植え付けた。

あえてそれを加えることでAの記憶の振り返りを防ぎ、俺達も繰り返しすぎて出来てしまった欠陥を、隠すことができた。

感情がかけてしまったやつはそれが感情に、行動の不審さが目立つやつは狂気故にと言う理由を作れた。

俺とアルはAの監視役として悩んだが、いつどこで俺達も油断の糸がとけるか分からないため、一応自分達にも植え付けた。

その結果、まだ理性は保っていられるものの、やはり支配されてしまうときはある。

それに気を付けながら、Aにとっては常時狂っているように見えるよう、演技を踏ん張った。


それが、今だ。

約束、と言うのは、最初のAの物語で会ったときの約束だ。

何故だか俺達は繰り返す度に約束のことを聞く。

無理だとわかっていても心のどこかで覚えていて欲しいなどと言う野望があった。

………そして、その約束は―――

ごめん、やっぱりこれだけは言えねぇ。

でもさ、この物語は終わっちゃいねぇぞ？むしろ、始まったばかりだ。

これは何回目のなのかは俺達も覚えていない。

けど、これは鍵であるだけ。

これがすべてじゃない。

……こんな話は忘れていつもの時軸(にちじょう)に戻れよ？

ここにまた戻ってきちまったら、また失敗……まぁ、そんときは紅茶でも奢ってやるよ。

じゃあな？

おやすみ。また会えたら―――

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