安心してください！貴女だけにしか発動させませんから！！←

行方 ページ48

スペインside

ふ〜、やっとAに会えるわ〜♪

フランス達も変なことで呼び出しおって……(―‐―#

イライラとうきうきが心を渦巻いて複雑な気持ちになっていると、電話がかかってくる。

どうやらロマーノからのようだ。

ﾋﾟｯ
西「何や？どうかしたんか、ロマーノ。」

すると、予期せぬようなとても焦ったロマーノの声が聞こえてきた。

ロ「た、大変なんだ！！Aが……！！！！」

西「なんやて！？」

Aという言葉を聞くと瞬時に体が反応する。

ロ「Aがどこにもいねぇ！！」

西「は、いない………？？！どこや！？……外は、外は探したんか！？」

声を異常に荒らげ、問い詰める。

その様子に周りの視線が自然に集まってきた。

ロ「あぁ、今探してる……！だから、お前は家の中をもう一回探してくれ、！」

息があがっているのか、途中にﾊｧﾊｧという息づかいが聞こえる。

西「な、親分も一緒に外探すで！！」

ロ「ばか野郎！！あくまでもお前の家だろ！？俺より知ってるはずなんだから、もし隠れてたら探しやすいだろ！！」

西「！！……それもそうやな。分かった。親分は家を探してみるわ！」

ロ「あぁ、頼む！じゃあな！！」ﾋﾟｯ

愚図愚図してられへんわ……急がんと！！

こうして俺は急いで家へと走った。

この時、冷静さを欠いていたのが今後への落とし穴だとも気付かずに……

〜・〜・〜・〜
ロマーノside
俺は栞に作戦を書いて挟んだ。

まず、Aには家を出るように指示した。

スペインの野郎、内からも鍵がないと出られないようにしてやがったから、合鍵を作ってやったぜ★←

それを渡して家から逃がした。

それから俺も時間を見計らって、他の国達に作戦の内容と事情を話す。

皆には主にアリバイ作成を手伝ってもらった。

ハンガリーだけ繋がらなかったが……

とりあえず、俺も急いで家を出た。

けっこうな距離を走ってスペインに電話を掛ける。

結構一か八かで話してみたところ、すっかりと信じやがった。

本当にAのこと想ってるんだな……

Aには行き先も言ってある。

俺(・)達(・)の(・)国(・)に逃げ込めば即バレることは目に見えていた。

だから、敢えてあいつに任せたんだ。

一番Aにとって身近で、任せられる国をな……！

確かに真っ先にあいつのところへ行くかもだが、俺は信じてる。

絶対にAを守ってくれると。

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