続き ページ29
ロ「ふんっ!俺は先に行ってるぞコノヤロー!!」
西「あ、ちょっ、待ちぃー!!……話したいことがあるからまっといてや!……な?お願いや!」
一瞬背中が凍りついたが気に止めないことにした。
ロ「……しゃーねぇな!早く準備済ませろよ?」
西「いつもありがとうなロマーノ〜!」
ロ「!……うるせぇよコノヤロー!!////」
そう言ってAの部屋の前の廊下で一旦スペインと別れ、俺は玄関に向かった。
〜・〜・〜・〜
しばらくしてスペインがやっとのこと降りてきた。
西「ごめんなロマーノ!」
ロ「スペイン!おせぇーぞてめぇ!」
西「ごめんって!そんなに怒らんといてや〜…!」
ロ「ったく、身支度にどれだけ掛けてんだよっ!……で、話ってなんだ?」
触れたくはなかったが触れなければ先に進まない。勇気を出して聞いてみた。
西「あっ、せやせや〜Aちゃんのことやけどな?」
やっぱりこの話だった。
西「ロマーノ、お前……さっきの話、聞いとったんちゃうか?」
ロ「……だからなんだよ」
西「やっぱりなぁ〜!……じゃあ、話は早いな!」
いつもの調子から黒い笑みを浮かべるスペイン。
先程のものとは違って背筋が凍って砕けそうになる。
西「ロマーノ、今日お前は居らんことになっとる。だから、Aちゃんには会うなよ?もし会って変なことでも吹き込んだんなら……」
そしてスペインは俺の耳元でボソッと呟いた。
西「……いつでも殺したるからな?」
鼓動の脈が激しく打たれる。
でもここで弱味を見せれば俺の負けだ。
何とか恐怖に打ち答えて口を開く。
ロ「わ……かってるよ。大体、“俺達の”Aだから、抜け駆けはしないぜ?」
その言葉に反応したスペインは俺に向き直って
西「……そうか、なら、行ってくるな。」
一瞬だけ苦虫を噛み潰したような顔をしたがすぐに戻し、颯爽と会議場へ向かっていった。
緊張の糸がほどけ、ドアにもたれ掛かり崩れ落ちる。
言い返すとき、声が震えていた。
話しているとき一瞬だけ目をそらした。
今となっては悔いしかないができることはやった。
あとは、ヴェネチアーノに頼るしかない。
ヴェネチアーノは俺が会議にでない代わりだけではなく、
他国との密かな情報通信役として動いてくれている。
……はずだ。←
一応あいつもヘタレだからしてくれてるのかは分からないがAのことになると打って変わったようになるのだ。
だから、心配ない……であってくれ!
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Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» 尊敬すべき俺のお母さんですね★ 塩は許すけど醤油はアウトな! (2019年5月5日 0時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@風花 - 美布田千絵さん» コメ失礼しゃーす!え?トマトに醤油?うちトマトには塩かけて食べるよ?? (2019年5月4日 15時) (レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» わかったわ!物足りないならアレンジしちゃえばいいんだよ!親分,別に構わないよね!トマトが風味残して美味しく食べられるのであれば!…俺は素材派だけどね! (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» なにいってやがるんですか!トマトがもったいない!ならぜんぶパエージャやピッツェリアとかにしたら普通に食べてくれるよな!?醤油は没収しないから! (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
Arty(もとYngve)(プロフ) - 美布田千絵さん» そうだよ!トマト食べてんのに風味が台無しだし,その…塩分的な問題あるからおじいさまどうか醤油をよこせください……! (2019年5月3日 21時) (レス) id: 7260ef769b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美布田千絵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mariarosem1/
作成日時:2019年3月4日 1時