二番目の愛-second-

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｢あのー、工藤さんと玉森さんは二人とも、みっくんの後輩なんですか？」


｢はい。北山先輩にはいつもお世話になっております」


｢みっくんがお世話なんてねー笑 会社でどうなんですか？ちゃんと上司やってます？」


｢厳しいですけど、優しい時もあります。俺は大学が一緒だったんで、昔っからミツ先輩には世話になりっぱなしで・・・」


｢え、そうなんですか！？みっくんそんなこと一言も言ってなかった・・・」




｢あの、皐月さんはなんでここに？」


｢仕事の用で来てたんです。って言っても、もう会社やめるんですけどね笑」


｢え、そうなんですか？」



玉ちゃんが不思議そうに尋ねる



｢うん。赤ちゃん、できちゃって・・・」



え？


鈍器で殴られたかのような衝撃を受ける


赤ちゃん、いるの？





目の前で微笑む彼女は、愛おしそうに自分のお腹をさする





｢赤ちゃん・・・ですか？」




震えそうな声を必死に振り絞る




｢そうなんです。みっくんにはまだ内緒なんですけどね」




目の前に突きつけられた更なる現実に、罪悪感が増す


私は、こんな幸せそうな家庭をぶち壊そうとしたの？


他人の幸せを犠牲にして、自分の幸せを優先するの？


いつまで宏光さんに罪を負わせるの？



疑問に疑問を繰り返す









好きな人の幸せが必死に築き上げできた幸せを、私に壊す勇気も覚悟も、ない＿＿＿＿＿

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