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No.43★ ページ45

俺達が焦りながらも疑問に思っていたとき、りんちゃんが口を開いた



り「きっとお姉様は、自分を追い込みすぎていたんです」



その声と同時に



救急車のサイレンが近づいてきた



そ「それってどうi



俺がいいかけたとき



り「今はとりあえず病院に行きます。みなさんも来ますか?」



全員「もちろん。」



そう言って、俺達はりんちゃんたちとともに救急車に乗った



救急車の中は静かで、本当にヤバい状態なのか救急隊員の人が急いで酸素マスクなどを準備してる



そんな中だからか、りんちゃんが最後に言った言葉についても誰も聞こうとしなかった



まふもうらたくんも坂田も天月も



みんな暗い顔をして考え事をしているみたいで



俺達に何かできたんじゃないか?あのとき気づいていれば今Aが苦しんでなかったんじゃないか?



そう考えてしまう。



そんな沈黙は続き、破られることはなかった



そして、病院についた


Aは緊急処置室に運ばれて、俺達はその部屋の前でまっていた



手術室というわけではないが、みんなには不安からなのか椅子に座ってる人も立っている人も、歩き回っている人もいた



その沈黙を破ったのは、Aが運ばれて10分後



天月だった



あ「そらるさん」



その一言で、全員の視線が俺に集まる



あ「あの日の夜にAが悩んでたことにこれが関係すると思いますか?」


あの日に悩んでいたこと



きっと"私って何"ってことだろうな



そ「あぁ、覚えてる」



ま「Aの悩みって何?」



その場にいなかったまふが口を開き、同じくその場にいなかった坂田とうらたくんがこっちを向く



あ「体育祭に行っていいかをAちゃんに聞きに行った日、何か様子がおかしかったんだ




俺とそらるさんはその夕食に誘われて、そのときにAちゃんに聞いたんだ」



そ「そのときにAがなやんでたのは"私って何"ってことだったんだ」



う「私って何。。か。」



その場にいなかったまふたちはもちろん、ユリカちゃんも信じられない、というような顔をしている



あ「そのときに言ってたんだ。本当の自分がいつなのか、自分が心から笑えているのかってね」



さ「本当に笑えているか」



あ「だから俺達が笑顔にできるようにって、Aがどんなときも俺達は大好きだって言った」



ま「そうだよ、僕達は学校のときのAも、歌い手としてのAも、どんなAも!」

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作者名:涼風彩 | 作成日時:2019年7月16日 17時

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