8話 嫉妬は仕方ない ページ8
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とりあえず銀さんを引っ張って少し離れた所に行き、小声で軽く頼み事をする。
「なに?Aちゃんが隠してる相手って奴らだったの?」
『そうなんだよ!銀さん黙っててお願い!とりあえずまた後日事情詳しく話に行くから〜!』
それだけを告げ、みんなの元に戻ると総悟と女の子が殴り合いの喧嘩をしており、それを男の子が制していた。
…なにあれ。仲良い女の子いたんだ。
いつも見回りの時なんかに声をかけられたりすることがある総悟だが、友達のようなこんな絡み方をしているのは初めて見た。
なんだかなぁ……
「おい神楽、もうその辺にしとけって。帰るぞ」
「何ネ、銀ちゃん!まだ決着着いてないアル!」
まだいがみ合っている2人。本当に仲がいいんだな
でもそろそろ見るのも嫌になってきたし、てかシンプルに嫉妬してるし、とりあえず喧嘩を止めなきゃ。
向こうがしてるように言葉で止めることは出来ないので、物理に出るしかない。
1番拘束性があって、かつビックリさせるには…と考えた結果、思い切って後ろから抱きついた。
抱きつきながら女の子の顔を覗き込むと、結構いい顔してんじゃねーか。可愛いだけにむかつく。
女の子も総悟も動きを止め、喧嘩が一時中断されたので、総悟の手を取り引っ張って歩き出した。
「次こそ決着付けてやるからナ!覚えとけヨ!!!」
後ろで銀さんに拘束されて叫んでるチャイナな女の子には目もくれず、ひたすら歩く。いいなあ、私もあんな風に言い合いでもいいから話したい。
「A、急にどうしたんでィ。」
声のトーンが少し低くなったので、怒ったかと思って少し焦ったが、怒っているのではなく心配してくれてるのだと察してついテンションがあがってしまう。
仕事の途中だろうが!続き行くぞ!の意味を込めて親指を立てて後ろの道を指さした。
「…Aがそんな仕事熱心な奴だったかねィ。まァとりあえず行くぜ。」
そこでようやく今まで手を繋いでたことに気が付いて、とても照れくさくなり少し雑に手を離した。
絶対顔赤くなってるよ。バレたらいかんと思って後ろを振り向きそのまま少し早歩きで前を歩いた。
後ろでは総悟が解かれた手を見つめていた。
「……変なA………」
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すみません、転生という設定をすっかり忘れておりました。話の都合上転生という設定を無くすことにしたので、過去編全て内容を変更させて頂きました。
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まち(プロフ) - 笛さん» ありがとうございます〜!頑張って更新します! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
まち(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!頑張りましょう〜!! (2021年1月23日 13時) (レス) id: 6817f9a790 (このIDを非表示/違反報告)
笛 - めっちゃ面白いです続きが気になります!! (2021年1月20日 15時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
笛 - 早く更新してーーーーーーー (2021年1月20日 1時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
いと - めっちゃ面白いです!私も小説書いてるので、お互い頑張りましょう!! (2021年1月10日 14時) (レス) id: 204f45673b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まち | 作成日時:2019年12月10日 3時