番外：出会いは突然に ページ15
.(爆豪side)
………寒い。
この寒さにはだいぶ慣れた……
腹に減りも限界を超えたのか、もうない。
いつも通り、誰もいない場所を探して歩くだけだ…
雨のせいで誰もいない公園。今日はここにする。
(止まねぇねな…余計に寒いわ…)
遊具の中でも風が通り濡れちまった毛が乾くが、体温を奪う。これ以上冷えないように縮まった時だった…
ｶﾞｼｯ！
「ギャンギャンギャン！！！！！！！」
『やっぱり！わんこだぁああ！！』
(なんだ、この女！？離せや！！離せ！！！)
必死に噛み付いて距離を取る。こんなに威嚇してんのにまた手を伸ばしてきやがったから、噛んであの遊具を去った。
クソッ…いい場所だったんに
結局、また濡れて橋の下で雨はしのいでいた…先程暴れたせいで体力全部いかれた。
意識が段々と薄れていって、時間が経つことを忘れてた時…また…あの女の声がした。
『やっぱり、居たっ！』
…この野郎、まだ懲りねぇのかよ！噛み付いた腕もそのまんまで…もう一度噛むぞ！！
残りの体力を振り絞って女に威嚇した。
…それなのに、女は俺に躊躇なく腕を伸ばしてきて俺を抱き上げた。
『…っ…こんなになってまで…まだ…
…ごめん、君を連れていく！
怖いのはわかる…噛んでも爪立てもいい！その代わり逃げないで！！』
離せ、離せよ！んで…、ほっときゃいいだろ！
…変な顔してんじゃねぇよ。
妙に暖かい、この女の腕に…不覚にも、俺は意識を飛ばした。
────────
─────
──
意識が戻ったら、知らない場所だった。あの女の匂いばかりだ…ここ、あいつの部屋か。
寝ているこいつを起こしたら、風呂に入れられ飯を食わせくれた。この際ドックフードでもなんでもいい。
下手くそな包帯を巻いてまた俺を抱き上げ此奴の部屋連れていかれた。
一瞬、
疲れもあって。俺も寝ちまった。
─────
──
朝、此奴に俺の姿を晒す。寝ぼけて俺を触りやがって…
昨日、散々部屋ん中荒らした上に…正体は化け物だ。
これで、ここを出ていける。
……そう思ってたんに、この女…目の前にいる俺を別と考えて必死になって探し落ち込みやがった。
確り説明しても…「ここに居ろ」の一点張り。
なんでだよ……変な奴。
しょうがねぇから、拾わせてやんよ。
.
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花帆 - 続編ありがとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ楽しみです♪ 狼かっちゃんの過去…ハラハラしますが見届けさせて頂きますねp(^-^)q 癒されて乗り越えられますように (2019年1月17日 5時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 花帆さん» 花帆さん、コメントありがとうございます！いよいよ掛かり始めて来ました…もしかしたら、胸糞悪くなるかもしれません…((( 今後の2人の日常、感情などの変化を暖かく見守ってあげてください！続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
シャチ矛(プロフ) - 夜月さん» 夜月さん、コメントありがとうございます！キュンと来てくれたのと褒め殺しありがとうございます！！！今後の続編もよろしくお願いします！ (2018年12月17日 9時) (レス) id: 2c67dad901 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - こんばんは、人狼かっちゃんのデレ最高です(o>ω<o) 過去しんどそうだけど…かっちゃんが夢主さんにの傍で安心できたら良いなぁ(*´ω｀*) 次の更新も楽しみです♪ (2018年12月15日 5時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 膝枕ねだられる。このぉ……(ハート) (2018年12月14日 18時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャチ矛 | 作成日時：2018年10月1日 10時
